2016年1月29日金曜日

宜野湾市長選挙の出口調査に関連するウェブ資料(その1)

以下、メモとしてリンクとその感想を示す。

2013参議院選挙の出口調査の検証 - メルセゲルのブログ
http://d.hatena.ne.jp/mytestdone/20130722/1374487937

#系統的に特定地点の出口調査の怪しさを検討する方法は、多重比較法が適切なものであるのだが、その考え方をまったく知らないようであるから、微妙。


福田昌史, (2008). 「出口調査の方法と課題」『行動計量学』35(1), 59-71.
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006652921
毎日新聞では(...略...)非協力者の記録を残していないが,回収データでは女性より男性の比率が高く(およそ56%),性別による協力度の違いに差があることを示している.
#56%になるという福田氏の指摘は、今回の宜野湾市長について、実際の非回答率を推定する上での材料にはならないと思われる。私が行く投票所は、必ずテレビクルーがいると近所で噂されている投票所であり、実際、テレビクルーを見かける確率は高いのだが、常に出口調査者がいるにもかかわらず、一度も出口調査に引っかかったことのない自分としては、まず最初に、抽出方法を把握することから始める必要がある。何人に一人を仮定すれば良いのか、推定するのに十分な材料がない。(多少なりとも社会統計に興味を持つ者として、常に注意してみているが、前後で回答している人を10年の間に一度しか見たことがないという事実は、抽出率の推定に使えるかもしれない。私は、開場と同時に出かけるということをしたことがない。そこに抽出率に影響を与えるような要因が含まれるかもしれないと考えている。)

倉内敦史, (2005). 「調査結果から読む 衆院選出口調査の検証」『NIKKEI RESEARCH REPORT 2005-IV』, 26-29.
http://web.archive.org/web/20061118133216/www.nikkei-r.co.jp/nkr_report/0504/07exit.pdf
しかし、今回初めて見たのは、ある一定の時間、たとえば1時間だけ、出口を出てくる人全員に回答をお願いする社もあった。
#自分は、1回だけを除いて当日に投票所で投票しているが、そのような社の出口調査は、見たことがない。ただ、終日、出口調査のために投票所を見張るなどということもしていない。

出口調査で浮き彫りになった宜野湾市の民意 | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=151185

#この調査の形式も、少なくとも、記事にされた結果から類推する限りでは、前記事で引用した琉球新報・毎日新聞・共同通信の合同出口調査と同じものである。なぜ、今回の出口調査の形式がこのような内容となり、単純に投票先を集計した結果が示されていないのか。この疑問に対する答えは、なかなか興味深い事情を含みそうである。同記事に示された数値も、もちろん、シミュレーションに転用できる。

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