2016年10月1日土曜日

日本経済新聞によるTPP和訳報道とアメリカ大統領選テレビ討論会との交通整理

[1] 情報をフルオープンにすると、ドル詐欺が悪さもできず、階層も不要になり、ネット時代はそれが簡単にできる時代です。 小沢内閣待望論
(小沢内閣待望論、日時2016年9月30日18:32)
http://www.asyura2.com/16/cult16/msg/787.html
TPP詐欺がいい例で、秘密交渉で交渉結果も数年後まで秘密とか怖いのもそうですが馬鹿っぽく映る訳で、案の定日本以外では猛反発で本家本元の米国で大統領候補が競って反対を主張するというお粗末さで、部下が上司に報告連絡相談せずに手柄を立てようとしてドツボに嵌まって上司に泣きつく図と一緒ですが、これなども情報がフルオープンであればこんな馬鹿げた話にはならず、現状のWTOの問題点を改善する普通によい貿易協定に仕上がる訳ですが、ドル詐欺のくそじじいが総取りするためのふざけた内容になり、それがバレて総すかんを食らっている所ですが、これもインナーサークルの馬鹿が内緒話で決めるからこうなる訳で、ミステリーサークルかー、あれもお前らがNASA詐欺辺りにやらせてるだけだろー、もうそういうのは疲れるんだよー、
というわけで、小沢内閣待望論氏にあらかた批判し尽くされてしまっている感のあるTPPであるが、従来TPPを推進する側であった日本経済新聞は、9月27日、和訳の誤りについて、次のように伝えていた[2]。27日の同じ紙面で、アメリカ大統領候補のテレビ討論会について大きく報じる[3, 4]傍らで、明らかにひっそりとである。テレビ討論会に係る3面の記事[3]では、TPPには一つも触れられていない。

※ 文字数や段数で定量的に比較可能とはいえ、この手の趣味に走るには、いささか時機を逸しすぎている。

 ワシントン・ポストによる討論会の書き起こし[5]を読むと、TPPについて両氏に対立がなかったとすることは、誤りか誤りでないかの二択を問うならば、誤りであることが分かる。応酬がなかったとすることは、明らかに誤りである。トランプ氏は、テレビ討論会において、クリントン氏がNAFTAと同様にTPPをゴールド・スタンダードであると述べたと攻撃し、対立点とするよう試みている。ただし、TPPに係る応酬を同じページに掲載することこそ避けているものの、日経は、同日夕刊の1面[4]で、TPPに係る応酬を一応のところは伝えている。TPPの語を同じ紙面に掲載しないことは、日経にとって、ギリギリの選択であったということであろう。この日経の編集方針は、佐藤優氏のいう「官僚の氏名を大人のおもちゃの広告の横に並べる」技と同種の原理によるものと認められよう(出典は追々改めて確認したい)。ただし、この1面記事は、和訳から「once」の語を欠落させている。この事実が認められる以上は、擁護できたものではない。大学入試の文法問題になりそうな内容であり、馬脚を表すのも何なので、指摘するだけに止めておく。

 書き起こし原文[5]を改めて読むにつけ、クリントン氏の官僚答弁感は、じわじわ来るものがある。下記の引用部分だけで、官僚答弁であると評する証拠は十分である。理由は簡単である。引用部分に表れる時制は、順に、現在形、過去形、過去形である。いずれも、その時点についての事実を語る形式である。過去の事実は、すべて自身の言動に係るものであるにもかかわらず、この突き放し感は、大したものである。最初から練習していたとみなすべきであろう。それとも、台詞を覚えるのが本業である人の本領発揮ということなのであろうか。

 オチ。翌28日朝刊の続報のリード文において、吉野直也氏は、「環太平洋経済連携協定(TPP)にはクリントン氏も反対した。〔...略...〕どちらが勝手も米国は内向き志向を強め、グローバリズムの後退を招きかねない。」と報じている。グローバリズムは、大いに後退してくれて結構である[6]

[2] TPP承認案で和訳不備 民進、審議やり直し要求  :日本経済新聞
(ウェブは2016年09月27日12時15分、2016年09月27日夕刊4版3面総合)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H0M_X20C16A9EAF000/
 岸田文雄外相は27日〔...略...〕、協定文書の和訳の一部に重複と欠落があったと明らかにした。〔...略...〕外務省は27日午前の自民党外交部会で協定文書の和訳ミスを説明。他国の企業を自国と同等に扱う「内国民待遇」の部分で米国の例外措置を巡る条文に欠落があったほか、貿易商品がどの国でできたのかを判定する「原産地規則」でも条文の一部が抜け落ちているなど3カ所のミスがあった。

[3] 記名なし, 「攻撃するクリントン氏/トランプ氏 必死に反論/TV討論 冒頭から激論/2016米大統領選」, 『日本経済新聞』, 2016年09月27日夕刊4版3面総合.

[4] ヘンプステッド=吉野直也, 「大統領選 初のTV討論/米国の進路巡り応酬/トランプ氏「盗まれた雇用を奪回」/クリントン氏「大企業の抜け穴封鎖」」, 『日本経済新聞』, 2016年09月27日夕刊4版1面.
トランプ氏が環太平洋経済連携協定(TPP)を巡り「クリントン氏は賛成から反対に立場を大きく変えた」と同氏の豹変(ひょうへん)ぶりを追及した。クリントン氏は「それは事実ではない。私は反対していた」と答えた。

[5] The first Trump-Clinton presidential debate transcript, annotated - The Washington Post
(Aaron Blake、2016年09月26日11:59 EDT(-500))
https://www.washingtonpost.com/news/the-fix/wp/2016/09/26/the-first-trump-clinton-presidential-debate-transcript-annotated/
TRUMP: 〔...略...〕NAFTA is the worst trade deal maybe ever signed anywhere, but certainly ever signed in this country.

And now you want to approve Trans-Pacific Partnership. You were totally in favor of it. Then you heard what I was saying, how bad it is, and you said, I can't win that debate. But you know that if you did win, you would approve that, and that will be almost as bad as NAFTA. Nothing will ever top NAFTA.

CLINTON: Well, that is just not accurate. I was against it once it was finally negotiated and the terms were laid out. I wrote about that in...

TRUMP: You called it the gold standard.

(CROSSTALK)
[6] ヘンプステッド=吉野直也, 「米「反グローバル」の影.TPPともに反対/同盟巡り対立/大統領選 直接対決スタート」, 『日本経済新聞』, 2016年09月28日朝刊14版1面.

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