表計算ソフトのデファクトスタンダードは、Microsoft社の『Excel』であるから、これを念頭に置いた記述とする。以下に示す作業を怠ると、普通に『Excel』を扱える程度の人物なら、後で悶死する程の苦しみを味わうことになる。私も、作成者の自他を問わず、データを扱う場合には、常に苦しんでいる。
- 列名は、1行に収めること。
- 説明を加えたいなら、別のシートを作成して、そこに思う存分書き込めば良い。
- 列名には空白記号やナカグロや半角カタカナを使わない。文字数もできれば少なく。
- 完全に安全であると見なせるのは、半角英数文字で8文字まで、先頭はアルファベットで。
- セルの結合を用いないこと。
- 同じことを繰り返したいのなら、セルをコピペすれば良い。
- 『Excel』では、結合されたセルの扱いが不統一な状態にある。内部のVBA関数の引数でさえ、引数の取り方に怪しいものが含まれることがある。バージョンによっても扱いが異なる場合もある。
- セルに入力規則を定めておくこと。
- 半角・全角の区別が必要かもしれない。特に分析にかけられることが想定されるデータの場合には、数字と文字列との区別が大事である。
- 「○」と「×」を示したい場合には、工夫が必要である。一番良いのは、○なら半角数字1(イチ)を、×なら半角数字0(ゼロ)を割り当てることである。
- データの入力範囲を矩形に定め、範囲内には必ず値を入力すること。
- データ未入力のセルがないようにすることが大事。データ未入力=未調査だと分かるからである。
- 調査を省略したり、対象が存在しないなどの場合には、NA()関数が便利。
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