2015年11月20日金曜日

警視庁機動隊の辺野古警備任務における宿泊施設の予算はどこから?


沖縄県民“弾圧”のひと仕事を終えて警視庁機動隊ご一行さま、一泊ン万円の高級リゾートホテルにご帰還【週刊プレイボーイ】 : どこへ行く、日本。
http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/46042879.html

カヌチャベイホテル&ヴィラズ - Google マップ
https://www.google.co.jp/maps/@26.5488014,128.0767652,15z

  私は、機動隊員がカヌチャベイホテル&ヴィラズに宿泊しているという事実自体は非難できず、非難されるべき者がいるとすれば、それは、現政権(の閣僚)のほかないと考える。第一に、宿泊する機動隊員には決定権がない。第二に、宿泊先の選定に従事した部署にとっても、宿泊先の選択の余地が少ない。第三に、この事実は、リゾートホテルに宿泊させてストレス緩和を図らなければならないほど、(誰にも心はあるのだが、思いやりの)心のある部下にとってストレスフルな仕事をさせているという自覚が上層部にあることを、図らずも暗示するものでもある。

 辺野古の新基地建設に係る警備任務の責任は、国内トップの政治上の要請から生じたものであるから、その要請を生じさせた者たちにのみ、帰することができる。この点において、政治的中立という観点についてはともかく、本件警備業務は、最近の警察政策上、きわめて興味深い案件である。突然、1970(1960)年代的課題が2010年代に浮上したようなものである。

 なお、カヌチャベイホテル&ヴィラズのグーグルマップに出てくる広告は、一泊21,000円などであり、通常のビジネスホテルの相場の3倍程度と考えて良いだろう。リゾートホテルと呼んだ『週刊プレイボーイ』の表現は、的確である。しかし、500名のコンベンションホールがあり、何かの大会などを開ける施設を備えているということは、団体割引もあると思われる。季節柄、秋雨など天候が比較的悪く、本土における紅葉と競合すること、宿泊が長期にわたること、の二点を考慮すれば、おそらく半値の10,000円程度ではないか、というのが私の勝手な(調べもしないでの)予想である。

 ところで、リゾートホテルに宿泊させなければならないという事情に起因する差額分は、どのように支弁されているのだろうか。東京都民としては、本件警備は、どこまでも沖縄県についての政府の事情によるものでしかないのだから、警視庁機動隊が沖縄県内で仕事すること自体は(、つまり、本件に係る機動隊員の給与を都民が負担することは)、許容されうることであるにせよ、リゾートホテルで宿泊せざるを得ないことから生じる宿泊費の差額分は、官房機密費などの国費から支弁されることが適切ではないか、と思う。本件警備任務に係る経費をすべて都民に回しているという公私混同状態は、いくらわが国が危機に瀕していようと、実務レベルで調整されたために生じていないであろう。せめて、経費の面だけでも、国家として正常に機能していることを、私は期待しているのである。

 なお、『週刊プレイボーイ』の「辺野古新基地建設が不可能なこれだけの理由」には、公務執行妨害で逮捕された者が「取り調べを受けて実感したのは、警察にも気持ちの通じる人たちが間違いなくいる」と述べたことが記されている。新基地建設は、現場に非常に微妙な舵取りを要求する案件であるが、わが国のトップ周辺の政策が降りてきた結果であり、その責任を現場に帰することのできるものではない。おそらく、その帰結を予測できていない利害関係者は、わが国のトップ周辺だけかもしれない。


平成27(2015)年12月21日17時台追記

石平太郎氏が「辺野古移設反対派が機動隊が泊まるホテルで座り込みをし、『機動隊を宿泊させるな』と拡声器で怒鳴り散らしているという。」とツイートしていたようだ。

https://twitter.com/liyonyon/status/670740851912515584

 この反対派の行為は、警察と反対派の双方ともの憎悪を招くのみである。反対派にとって、喧嘩の相手は、現政権の閣僚の面々と賛同者だけのはずである。警察を憎悪の対象とする必要はない。このことが分からない人物は、およそ(ロールズ風の定義に基づく)リベラルとはいえない。(東洋風)リベラルの要点は、孔子の説いた仁の精神、つまり、己の欲せざる事、人に施す事なかれ(『論語』(顏淵第十二)、己所不欲、勿施於人)、である。ただ、このような拡声器を用いる人物らは、対立を煽るべく然るべき筋に雇われた者であるかもしれない。わが国は、対立があるところに利益が生じると信じる不届きな者たち(陰謀論にいう「戦争屋」)に残された最後の楽園であるから、そのような可能性を見込まなくてはならない。

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