2016年2月18日木曜日

平成28年1月宜野湾市長選挙の落ち穂拾い:リチャード・コシミズ氏への批判

 今回は、落ち穂拾いとして、リチャード・コシミズ氏の平成28年1月24日宜野湾市長選挙についての言説を取り上げる。同氏の記事については、私自身が本件についてブログを執筆するにあたり、並行する形で気が付いているが、その記事の内容が誤りを含むことに当初から気付いていたため、批判になり得るために、取り上げるのを後に回したという経緯がある。

※1 摩訶不思議な宜野湾市長選結果 richardkoshimizu's blog/ウェブリブログ
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201601/article_164.html

上掲※1の記事では、
共同通信社が、「辺野古移転反対」者の一部も、自公推薦の佐喜真候補に投票したから、佐喜真が勝ったと必死の言い訳。
(#佐喜真候補の表記を変更済み)
と述べているが、私は、リチャード・コシミズ氏の主張を誤りであると考える。なぜなら、平成28年1月執行の宜野湾市長選挙についての私の一連の記事のうち、最初に実施したシミュレーション結果(リンク)は、佐喜真氏の得票結果を大きく下回るからである。そのシミュレーションにおいては、(1)共同通信社の出口調査の結果を点推定値として利用し、(2)当日投票と期日前投票との間に基地移転賛否と投票先についての差を設けず、(3)基地移転への賛否不明者をすべて佐喜真候補に投入する、という仮定を設けた。期日前投票者の投票行動と佐喜真候補支持者の出口調査への回答拒否者の投票行動が出口調査に示された投票行動と大きく異なるものでなければ、この仮定に基づいたシミュレーション結果は、佐喜真氏の実際の得票率を上回るか、少なくとも実際の得票率に懸かる分布を形成したはずである。コシミズ氏の主張は、共同通信社の数値を吟味せずに提示されたものであると推測される。

※2 宜野湾市長選。 richardkoshimizu's blog/ウェブリブログ
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201601/article_155.html

また、上掲※2の記事では、次のように述べているが、この記述は、コメント欄でも述べられているとおり、平成24年執行の宜野湾市長選挙結果を、今年の選挙と取り違えたものである。
宜野湾市長選。
民意は圧倒的に「 辺野古移転反対」。自公政府不支持が大半。
それでも、自公候補が900票の僅差で勝つ。
不正選挙という概念を陰謀論界隈に流行させたのは、リチャード・コシミズ氏の功績であろう。しかし、自身の名を知らしめた不正選挙という題材において、このような簡単な誤りを犯していることは、同氏にとっても、また、この題材に興味を持つ読者にとっても、プラスではないはずである。

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