2016年2月26日金曜日

平成27年国勢調査速報の「1億2711万0047人」は総人口である

#タイトルで、指摘しておきたいことを言い尽くしたようなものであるので、先にリンクを挙げておく。

※1 国勢調査で初の人口減…1億2711万47人:政治:読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160226-OYT1T50077.html

※2 年齢(5歳階級)、男女別人口(平成27年9月確定値、平成28年2月概算値)(人口推計>各月1日現在人口>月次>2016年2月)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_xlsDownload_&fileId=000007586331&releaseCount=1

 読売新聞によると、平成27年の国勢調査人口(速報)は、1億2711万0047人となり、国勢調査実施後、初の人口減少を迎えたという。現時点までのわが国の人口減は、高齢化を伴う自然減によるものであるため、当初の減少の度合いは、緩やかなものになる。このため、前回と前々回の調査(平成17年と22年)の間の平成20年に、総人口のピーク(1億2810万人)があった※3わけであるが、現在の高齢者世代が亡くなるにつれ、団塊の世代の健康状態によっては、死者数が急激に増加するという場合も考えられる。外国人人口の増加が総人口の減少に歯止めを掛けていると見ることができる。

 他方、推計人口によれば、平成27年9月1日現在(確定値)の総人口は、男女計で126876千人であり、日本人人口は、男女計で125176千人であった(平成28年2月26日確認)。この数値は、今回の国勢調査に基づき、市町村ごとに修正されていくことになる。今回報道された国勢調査速報の総人口から、推計人口による日本人人口を単純に減じると、その差は、外国人人口と見ることができる。人数にして、193万4千人である。1.5%程度しか外国人がいないと見ることも可能ではあるが、世界の国のうち、1/4程度の人口を上回る人数でもある※4※5。まだまだ、日本には、別の国を丸ごと受け容れる余地があると見ることもできる人数である。

※3 統計局ホームページ/統計Today No.52
http://www.stat.go.jp/info/today/052.htm

※4 World Population Prospects - Population Division - United Nations
http://esa.un.org/unpd/wpp/
#国及び地域で言えば、234地域中、84地域が193万4千人より少ない人口を有し、ギニアビサウ共和国の184万4千人より多い。地域には2千万人を超える台湾が含まれていない点に注意。原票は、次のファイルによった。

http://esa.un.org/unpd/wpp/DVD/Files/1_Indicators%20(Standard)/EXCEL_FILES/1_Population/WPP2015_POP_F01_1_TOTAL_POPULATION_BOTH_SEXES.XLS

※5 国の人口順リスト - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
#国だけで言えば、196カ国中、145位のカタール(1,758,793人、2010年)よりも多い。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントありがとうございます。お返事にはお時間いただくかもしれません。気長にお待ちいただけると幸いです。