2016年2月5日金曜日

宜野湾市長選挙の当日出口調査(公開されたもの)のまとめ

 平成28年1月24日執行宜野湾市長選挙の当日出口調査をまとめた結果は、次のとおりである。各社の報道では、以下黄色部分についての値は報道されていないが、点推定を前提にすれば、容易にこれらの数値を求めることができる。琉球新報と沖縄タイムスの出口調査結果では、基地移転について無回答(不明)と回答した者の値が示されていないので、これら二社の黄色で示した投票先については、合計して1になることはない。


当日出口調査 琉球新報 沖縄タイムス NHK 投票結果
出口調査回答者数[人] 1412 1263 1067
基地移転_不明 0.108 0.1 0
基地移転_賛成 0.332 0.34 0.57
基地移転_反対 0.56 0.57 0.43
基地移転_賛成_佐喜真 0.925 0.93 0.8
基地移転_賛成_志村 0.075 0.07 0.2
基地移転_反対_佐喜真 0.229 0.24 0.22845881
基地移転_反対_志村 0.771 0.76 0.769570359
投票先_佐喜真 0.43534 0.453 0.5542372880.555147575
投票先_志村 0.45666 0.457 0.4449152540.437629166


 出口調査の回答拒否が最も大きな問題になることは、前記事で示唆した。 鈴木督久氏は、調査内容への賛否が回収率に影響を与え、その結果が大きな予測の失敗をもたらす可能性を指摘している※1。前記事で示唆したとおり、期日前投票者と回答拒否者に現政権与党支持者が多く含まれているという場合を否定できない。

 回答拒否者の割合は、シミュレーションを利用せずとも、大きな影響を与える要因であると明らかに分かるものである。

 今日はここまで。シミュレーションを利用せずに、三社に対する回答拒否者の割合がいかに影響したのかを示す作業は、今後に残しておくことにする。


※1 回収率について - dohyo2011-4.pdf(鈴木督久氏、株式会社日経リサーチのサイトに掲載)
(財団法人実務教育研究所機関誌「道標」2011年4月号 №637)
http://www.nikkei-r.co.jp/lecture/dohyo2011-4.pdf

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