2017年9月30日土曜日

今回の総選挙の争点は、核武装を認めるか否か、原発を認めるか否かの二軸で分類できる(2)

本稿は、前稿(2017年9月30日)の続きのつもりである。


希望の党は自民党との連立にあたり「原発ゼロ」の放棄を通じて「アウフヘーベン」を果たす

三浦瑠麗氏のブログ記事[1]を関西弁風に直してみたというブログ記事[2]は、三浦氏の記事よりも秀逸である。三浦氏は、「消費増税先送り、原発ゼロ、憲法改正」という希望の党の政策の組合せを、「どこまでも乾いたプラグマティズム(=現実主義)」と評価している。これを、keigo氏は、「これな、組み合わせがなんかイヤらしい感じするわ。」と関西弁に訳している。この訳は、三浦氏の見解にない意図を付加しているようにも受け取れるが、希望の党の個別の政策同士に対する違和感を的確に表現している点で、三浦氏の評価よりも優秀である。

希望の党の「原発ゼロ」と「憲法改正」という組合せは、「北朝鮮の核の脅威」という「情況倫理」の下では、後者が(TPPよりも)前者を無効化する虞が高いという点において、相容れない組合せである。リベラルや安倍氏の政策に比較して、小池氏一派の政策は、いずれも、真剣に検討する必要性を感じない。選挙で主導権を握り、選挙後の連立に向けての取引材料とするという方針で説明できるからである。これを空疎な表現で言い換えると、「どこまでも乾いたプラグマティズム」となる(。プラグマティズムの用法が間違っているのは、公然の秘密というやつであろう)。この点、一応、三浦氏の解説は間違ってはいないが、表現の無駄な装飾はさておくとしても、小池氏の「止揚」に係る解説まで加えておかなければ、「この人、何も分かっていないのを小難しい言葉で誤魔化しているんではないか」と疑われても仕方がなかろう。

小池氏が今回の選挙について「アウフヘーベン(止揚または揚棄。sublation, aufheben)」の語を利用するのは、「原発ゼロ」と「憲法改正」という組合せに係る非整合性を何とかして接合する試みを指すものと解釈できる。複数の人々によってすでに指摘されているが、「止揚」の内実は、選挙後に自民党と希望の党とが連立を組む過程で、「原発ゼロ」が取引材料にされるというものであろう。逆に、連立の条件として「原発ゼロ」を自民党が飲むとすれば、これこそは、「大どんでん返し」である。ただ、「政界渡り鳥」との異名を取った小池氏の評判を思えば、希望の党が「原発ゼロ」を放棄するというケースの方が、より現実的である。いずれにしても、「憲法改正」ではなく、なぜか、「原発ゼロ」を巡る対立軸が調整の中心に据えられるという方向性こそが「アウフヘーベン」の中身を指すものだと考えて良い。豊洲市場を巡るドタバタが良き前例となろう(。なお、本件選挙を通じて、豊洲市場カジノ転用説も実現したとすれば、それは国益上悲しいことであるが、私の悲観的な見立てがまたもや実現したことになり、痛し痒しである)。


(次回に続く)


[1] 虚無感の内実ー衆院選を前にした日本政治の激動 - 山猫日記
(2017年09月28日)
https://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2017/09/28/105854

[2] 三浦瑠麗の小池百合子を応援できない理由を関西風にアレンジ〜自民党、希望の党、民進党、誰でもいいから保育園作って!〜
(keigo、2017年9月29日、更新2017年9月30日)
https://kosodate-mens.com/2017/09/29/post-514/


おまけ

三浦瑠麗氏のブログ記事は、段落読みできない。手抜きということであろうか、それとも、文章作法を知らないということであろうか(棒)。三浦氏は、私と同世代であるだけに、後者である可能性が高そうである。人間は、他者と比較してしまう存在である。本稿の文章作法が三浦氏のものよりも学術的であるというメタなネタを織り交ぜておいて、本稿を締めておきたい。




2017年9月30日19時修正

表現に不足があったところを追加し、淡赤色で示した。




2017年10月1日14時22分修正

次稿へのリンクを追記した。




2024年6月3日修正

HTTPリンクをHTTPSに修正した。

(メモ)「保・保・革の三つ巴」は先の都知事選と同様の構図である

本稿は、題名で意を尽くしている。この主張は、掲示板『阿修羅』のあるコメント[1]を読み、気が付いたものである。このコメント自体、都議選と都知事選を混同しているので、しれっと知らぬふりをしておいても良いが、まあ、そこは格好を付けるところではなかろう。泥縄の情報ハンドリングを身上とする者の強みである。なお、『阿修羅』は、最近、とみにおかしなコメントが増えているが、それでも、ゴミの中に光るものを見つけられることがある。ゴミの多くは、非自民党系で、かつ、ごくごく最近参画した組織によるものであろう。私の中の対カルトセンサーの針は、振り切れた状態である。


[1] <総選挙>前原-小沢が解散の日にぶつけた超ド級の奇策(田中龍作ジャーナル) 赤かぶ
(記名なし(4. FPjIUjEAXI: dlMefKak7dA)、2017年9月29日03:33:45)
http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/169.html

都議選は国政選挙〔...の...〕実地の試験であったと見るべきである

今回の総選挙の争点は、核武装を認めるか否か、原発を認めるか否かの二軸で分類できる(1)

要旨

本稿の意図は、おおかた題名で尽くされている。その論拠は、「原発の維持は核兵器の維持に必要である」という従来から見られる正当な(、しかし「陰謀論」と中傷されがちな)指摘に求められる。題名のとおりの分類方法によって、現時点で離合集散する政界人の立ち位置を3種に区別できる。すなわち、原発賛成・核武装賛成の自民党、原発反対・核武装賛成の希望の党、原発反対・核武装反対の左翼である。希望の党は、フレッシュな若手だけで構成されているというイメージを与えようとしているが、その実、米国に拠点を置いていた旧・戦争屋勢力を復権させるため、核兵器を国際的な核兵器ネットワークから調達して配備するという方針を潜ませている。ゆえに同党の「脱原発」には、十分な警戒が必要である。他方で、現在の自民党執行部が志向する核武装のスタイルは、戦前を彷彿とさせるような超国家主義的なものでありながらも、アナルコ・キャピタリズムを信奉する戦争屋の差配に基づき、核兵器の完成品を米国から輸入・配備するという可能性を排除できない。とはいえ、現今の日米関係は、自民党が、米国の産業界の言い値で米国の核兵器を配備するという形ではなく、自主核武装を志向しているという理解と整合的に推移している。従来、わが国は、原発賛成・核武装反対という「核の平和的利用」を建前としてきたが、この象限の意見は、3.11と北朝鮮の「核ミサイル実験」を経て、ほとんど成立の余地を失っており、留まることができないものと化している。


#昨日までの間に、相当数の人々によって指摘され、今回の選挙戦の構図が「どっちもどっち」として固まりつつあるようであるから、本稿は、要旨だけでも、とりあえず公開して「波に乗る」こととしたい。私個人は、民進党のように「希望の党」へと「アウフヘーベン」することだけはあり得ない、と考えている。


はじめに(本ブログを通覧していない人向け)

本ブログでは、数々の怪しげな公開情報を取扱うが、その主な理由は、「福島第一原発事故という巨大組織犯罪を生じさせた諸要因を鑑みれば、わが国の数々の組織が集合体として原子力を扱うのは無理である」という結論を導出するために、論拠を構築するためである。この点、本ブログの趣旨は、緩い様でいて、私の中では一貫している。ただ、私のそれぞれの主張は、全体を捉えれば、「陰謀論者」と呼ばれる人々にとっても支離滅裂なものであろう。しかし、その「矛盾」は、迷路の中に放たれたモルモットのごとき日本語情報環境と、それぞれの「分かれ道」におけるその都度の判断から生じた結論が、通常人の判断と異なることから生じたものである。複数の事象に対する見解の組合せがテンプレ的なものに陥るという結果は、「陰謀論者」と呼ばれる人々の思考過程にも良く見られるものであり、そのステレオタイプを、私自身は「セット思考」と呼び(2016年7月26日)、警戒している。

「陰謀論者」と中傷される者の多くは、不正選挙、人工地震、福島第一原発事故による健康被害、わが国政府の隠された核開発、のそれぞれを肯定するであろう。これらの個別の話題を肯定するにせよ、否定するにせよ、それぞれの議題が存在すること自体を知る機会が必要であるが、この点は、本稿では問わないでおこう。全体としての賛否の組合せは、2の4乗=16通りがあり得る。「陰謀論者」の多くがこれら話題の全てを肯定する一方で、圧倒的大多数の日本国民は、これらの話題の全てを否定するであろう。16通りの可能な見解があっても、人々のほとんどは、自らの判断に基づき、すべてを否定する見方に留まる。陰謀論に親しむ人であれば、すべてを肯定する見方を採用して、そこから出ようとはしない。この結果には、同じ物の見方をする人が存在しているという、(情報の受け手である)個人の認識が作用している※1。

私は、いずれの実在をも認めるが、後者三点については、その実在を確認できる手段に乏しいとも考える。不正選挙は、一般人の感覚で見れば、公開情報だけでもネタが割れた状態にある(が、研究として実証するには、なかなか難しい題材である。2016年9月7日拙稿)。不正選挙に係る具体的な告発やリークは、その仕組みの全体を解明するための有力な手がかりとなっている。人工地震は、欺瞞的な日本語マスコミさえも、北朝鮮の核実験がこれに伴い生じた地震波を検出することにより確認されるという技術的な事実を前提にしているのであるから、理論的には当然存在すると考えるべきである。この一方で、自然地震と人工地震との判別は、可能な場合もあるが、一般人では行いにくいものであるとも考える※2。福島第一原発事故による健康被害は、通常のユーザの権限を超えて、SNS上のアカウント同士・リアル社会との紐付け作業を実行可能な人物には把握できているものと考える。ただし、そのためには、相当多額の研究資金か、何らかの便宜が必要になる※3。わが国政府の核開発は、噂としては確定的な感があるが、実際の調査は、日本人にはほとんど無理であろう。被爆国であるわが国が非公然と核開発に邁進しているという話を具体的(ジャーナリスティック)に追求することは、日本人調査者に対して、生命・財産上の具体的な危険をもたらすであろうから、私だけでは扱いきることのできない話でもある。

(次稿(2017年9月30日)へ続く)


※1 話し手の肩書きは、聞き手にとって、話者の見解の正しさを検証する作業を省略するという効果がある。言論で商売をしている人であれば、自らの立ち位置を変えることは、固定客を逃すことにつながる。小林よしのり氏のように、変化を売りにする例外を除けば(2017年4月20日)、商業的な話者にとって、見解を変えるという作業は、なかなか思い切れるものではない。この点は、最近、ポール・クレイグ・ロバーツ氏も批判していたことである[1]。これに類似した理由となるが、博覧強記をセールスポイントにする人もまた、言論商売においては、カネを取ったという疚しさも手伝い、訂正に踏み切ることができなくなるということもあろう。出版社を始めとして、仕事先の複数の人々に迷惑が掛かるというのは、誤りを迂闊に訂正できない理由のうち、最大のものであろう。

※2 ただ、自然(が引き起こした)地震と人工地震との分別は、理論的には、なかなか難しい作業である。自然地震の数が限定されており、しかも、周期的に生じると考えられている地震であっても、前回の波形との比較は、困難なためである(。せいぜい、数回分しか比較対象が存在しない)。井口和基氏は、周波数で簡便に分別できることを指摘しており、これも首肯できる[2]。ただし、この方法は、核爆弾を使用した場合のように、威力の極めて大きな一回性の爆発を前提としている。この点、悪事を企む相手の油断や手抜きを必要としており、いわゆる偽陰性(false negative)を見逃す危険性を有する。ただ、前掲の記事の末尾において、井口氏も、地震波が複数の(核)爆発の重ね合わせによって再現できるか否かを検討すべきであると指摘している(。この点は、2016年9月10日の拙稿でも言及したことではあるが、井口氏の言としても紹介したように読めないので、ここで改めて明記しておく。ただ、井口氏は核爆発のみを地震の原因としているようで、この点は別記事[3]からも推定可能であるが、注水(蓋をしながら掘削した穴に海水を流し込む)や、二酸化炭素の地中封入による地震も考慮すべきである、と付け加えておく。これらの手法まで考慮しないと、地震波を再現可能か否かという逆問題を解くことができないのではないか、というのが拙稿における文章の隠された意図であった)。

※3 孫崎享氏がヒラリー・クリントン氏の言を引いて「置かれた場所で花を咲かせよ」[4], [5]というとき、孫崎氏は、「日本においていわゆる宮仕えをする者で、かつ、良心的に行動しようとする者」に適用可能な見解を述べている。ただし、孫崎氏は、知に対する再現可能性(あるいは複製可能性)と、ハンナ・アレント氏が指摘したような、組織に所属することに必然的に付随する責任について、深い洞察には及んでいない。これら両点の組合せは、少なくとも、わが国の学術環境については、「官僚の役に立つ限りにおいて、学者を利用し、御用学者がその統制に服する」という悪しき形で発露しており、一部の学識経験者には批判されているところである。わが国では、官僚が後から当事者としての経験を生かして学問に天下りすることが通例となりつつあるが、彼らの多くは、相当に不勉強である上、情報公開を十分な形で実施してこなかったのであるから、自らの(実務者としての)公務員としての経験を私消している上に、学術上の肩書きを悪用して、自説を補強したり、自らの失敗を糊塗しようとしているものとも批判できる。俗な言葉で揶揄すれば、まるで自家発電である。ただし、孫崎氏がヒラリー・クリントン氏の言を引用すること自体は、孫崎氏のクリントン氏に対する評価を必ずしも意味しない。『小説 外務省』には、「中国系から一時間約七五〇〇万円もらっていて、日本の方を支持するだろうか。クリントン夫妻の親中、反日は有名である。〔p.74〕」という記述も見られるが、この記述もまた、客観的な評価に留まるものと判定できる。


[1] 歴史とジャーナリズムの武器化: マスコミに載らない海外記事
(Paul Craig Roberts、2017年8月28日=30日)
https://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-9493.html

[2] ついに「311が核爆弾の人工地震であった証拠」が見つかった!?:高周波と音波の存在! : Kazumoto Iguchi's blog
(井口和基、2012年02月07日20:06)
https://quasimoto.exblog.jp/17336865/

[3] ザ・「人工地震」:その特徴と我々西日本の将来とは?オーマイガー! : Kazumoto Iguchi's blog
(井口和基、2014年03月05日11:00)
https://quasimoto.exblog.jp/21751556/

[4] 『小説 外務省:尖閣問題の正体』(孫崎享, 2014年4月, 現代書館), p.53.
https://id.ndl.go.jp/bib/025361076
#リンクはNDL-OPAC。

[5] 『小説 外務省II:陰謀渦巻く中東』(孫崎享, 2016年3月, 現代書館), p.268.
https://id.ndl.go.jp/bib/027135230
#リンクはNDL-OPAC。




2017年9月30日14時15分追記

「次稿」へのリンクを同稿の公開後に追加した。




2017年10月2日06時25分訂正・追記

文中の誤記を訂正した。

冷泉彰彦氏が9月28日付の『ニューズウィーク日本版』のコラム[1]において、25日の小池百合子氏の原発ゼロ政策[2]に対して、核武装とは相容れないことを指摘していたことを、今朝方知ったので、付け加えておく。冷泉氏の業績を的確に把握しないままに、このような感想を抱くことは危険ではあるが、類似の見方をする言論人がいたことから、私は、自分の解釈に対して自信を増したつもりでいる。もちろん、小池氏の政策の非整合性に対する指摘については、私には、先取権がないことになる。

ただし、冷泉氏は、小池氏の政策が相互に矛盾することだけを指摘している。冷泉氏のコラムは、意地悪に表現すれば、25日の小池氏の記者会見のみを参照して、エネルギー政策に係る概況を示し、そこに矛盾があると指摘するに留まるものである。誰もが知るような商業的な媒体に寄稿できるだけの名声を獲得して(おり、その名声に伴う正確性に係る責任を有して)いる書き手が、まさか、自力で調査を完結させ、校閲作業を完了しているとも思えないが、仮にそうであるならば、2000文字超の冷泉氏のコラムは、時差とワークフローを考慮すれば、実質、26日中に完成されていたと目される。冷泉氏の表現に見られるように、サラリとした感触の違和感を表明するだけであれば、編集作業も円滑であろう。同時に、『ニューズウィーク』誌にとって、小池氏の「アウフヘーベン」なんて話は、タイムスケジュール上も、取扱うだけの余裕があるとは言えないのであろうが、編集方針上も、解説する余地など、生じるものではないのであろう。

冷泉氏の鮮やかな体躱しに対して、本ブログは、国際秘密力集団の手口を理解するという目標を掲げているから、小池氏の方針について、考察を進めよう;小池氏の政策の相互矛盾は、選挙期間を通じて混乱を生むが、これらの公約を押し通す;その混乱は、選挙後、「原発ゼロか、核武装の放棄か、どちらかを選べ」というダブルバインドを強制する;この混乱を通じて、小池氏が満足できるだけの当選者数を確保した場合、まず間違いなく、放棄される政策は、原発ゼロとなろう。当選者数が十分ではなかった場合であっても、原発ゼロは、投棄されるであろう。

このダイナミクスは、上掲に掲げた「3グループの中から、1グループだけを選ぶ」という実際の選挙の仕組みとは異なり、投票者の中では、二段階のダブルバインドを経て実現される運びとなる。卑近なイメージとしては、徒競走ではなく、1対1の準決勝から始まるトーナメント戦を思い描けば良い。原発ゼロを是とする人は、核武装という小池氏の持論を知らなければ、あるいは核武装(核の傘)を容認すれば、小池氏に到達する。原発を容認する人は、安倍晋三氏に到達する(。ほかの受け皿がないからである)。核武装を容認するか否かから、判定作業を出発させる人々は、リベラルに到達しやすくなる。この仕組みを知る人が「今回の選挙は、安保法制に対する是非である」と主張する場合、彼らは、リベラルへの誘導を図っていることになる(。このようなアジェンダ設定を行う匿名者は、おそらく、プロ筋であろう)。もちろん、私は、今回については、選挙民をリベラルへと誘導す(るよう努力す)べきであると考えるし、仮に、安保法制の完成を重視するにしても、小池氏の二枚舌を許容すべきでないと考える。

本追記は、「破・両建て」を企図する上で、現実に駆使されている方法を暴露したものと自負している。何にでも「両建て」を見出してしまうことは、国際秘密力集団という敵を過大視し過ぎている上、ダイナミクスを飼い慣らすという目的意識を有してもいない。それどころか、恐怖により、人々を萎縮させる目的を有しているとも認められなくもない。知ること自体は、間違いなく重要である。言論者には、両建てというトリックを伝えることが何よりも求められよう。ただ、両建てという構図は、出発点に過ぎない。これに加えて、最近のトレンドは、「両建てという文法を知り、密かに体制内において裏切りを企図する者が、両建て構造における当初の予定調和(=止揚)を脱線させる」というものである。私には、この点を的確に宣伝し、その達成を支援する必要があるように思われるのである。


[1] 小池都知事の「希望の党」、原発ゼロ政策への疑問 | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
(冷泉彰彦、2017年09月28日13時40分)
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2017/09/post-943_2.php

もう1つは、同時に小池氏は「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」への工程も示すとしている点です。表面的には「反原発」と「ゼロ・エミッション」は同じような環境保護政策として、耳に心地よく響くかもしれません。ですが、この2つを両立させるのは難しいのです。矛盾する政策と言っても過言ではありません。

[2] 東京新聞:小池氏 原発ゼロ表明は初 希望の党代表 過去には断言せず:政治(TOKYO Web)
(木谷孝洋、2017年9月27日 朝刊)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201709/CK2017092702000125.html




2017年10月04日訂正

10月2日追記分を訂正し、淡橙色で示した。




2024年06月03日修正

HTTPリンクをHTTPSに修正した。

2017年9月23日土曜日

独裁者の目的は、カネそのものではない

独裁者の心性は、おおむね、自身と家族の安寧を求めるもののようである。社会を下から見上げるしか能の無い私からすれば、想像するか、過去の書物を紐解くほか、この命題を追究する術はない。ただ、リアル社会で自身の生き残りを賭けて陰謀を企図し実行する必要があることは、まったく以てストレスフルであろうこと位は分かる。『反マキアヴェッリ論』を著したフリードリヒ2世は、君主の公明正大さを最重要の資質として説いたが、現実には、チェーザレ・ボルジアを超えるかの権謀術数を巡らせ、七年戦争(1756~63年)において、ナポレオンに先立ち、内線作戦を持久的にやってのけている。理想と現実、建前と本音の対比ということになろうか。

独裁者にとって、カネは、部下の忠誠心や兵器と同じく、身の安全を確保するための手段の一つであろう。決して、カネそのものが目的となっている訳ではない。権力者が多大なカネで身の安全を買った歴史的事例としては、たとえば、(私が最初に思い出したものでは、)リチャード1世の十字軍からの帰国途中におけるドイツ捕囚(1192~94)が挙げられようが、これは、十字軍における味方でもあったオーストリア公レオポルト5世に「裏切られた」という点でも、なかなか面白い事例であるように思う。

さて本題;元・日経記者の加谷珪一(かや けいいち)氏は、『現代ビジネス』の『Yahoo!ニュース』記事で、金正恩氏の行動原理をカネであると推定し、金氏自身の口座を凍結すると暴発を招くと述べる中で、田中眞紀子氏についても、末尾の引用のように、中傷と見えるような記述を加えている[1]が、これは、金氏よりも、田中氏への非難を隠れた目的としているものと考えられる。その理由は、記事に示された事実関係に、昨今の情勢を加味すれば、十分に説明できるものである。第一に、加谷氏の記事が、金氏の行動原理を説明する上で、重要な論点の大部分を欠いており、安易な作りである。第二に、衆議院新潟5区への立候補を田中氏が検討していることが報じられている。言い換えれば、北朝鮮情勢について中身がなく、田中氏に対する中傷としてタイムリーに機能する記事は、言論工作としか結論付けようがないものである。

加谷氏の記事には中身がない、と言うのは、件の記事が世に出た形式が商業ベースであるにもかかわらず、以下に示す論点に全く答えるものではないからである。スイスという国名は、(金氏の留学先であったにもかかわらず、また銀行大国であるにもかかわらず、)記事中に一つも出てこない。同国に所在するプライベート銀行が世界中の金持ちから信用されてきており、ここ数年のタックス・ヘイブンに係る機密漏洩被害を免れているという事実を述べてもいない。今朝、報じられた[2]が、中国の銀行政策に関する動向がほとんど述べられていない。2016年2月の北朝鮮による核実験に先立ち、2015年12月末に中国の銀行がいくつかの口座を凍結していることは、『東亜日報』に報道されている[3]。そもそも、金一族の財産がいかなる状態にあり、どこに保管されているのか、概説・推測すらしてくれていない。独裁者たちと国際銀行との共依存的関係という、より重要な社会関係についても、まったく述べていない(。現時点においても、世の中には、複数の独裁政権が存在する。それらの独裁政権にとって、北朝鮮に対する制裁は、人事ではない。ゆえに、銀行が安易にアメリカなどの政府の圧力に屈することは、結果として、預金の流出を招くことになる。これは、一種のジレンマである。陰謀論者の多くは、「全員がグル」という結論を安易に採用しているようであるが、ここら辺の緊張関係こそは、中露が国際秘密力集団との関係を変化させることができた理由の一つであると考えることができる。相互にタマを握っていてこそ、「飴と鞭」は、お互いに対して機能する)。ここらで打止めとしておくが、プロフェッショナル(=カネを貰っている者)には、これ位の疑問には答えてもらわなければならないであろう。

田中氏は、リチャード・アーミテージ氏に対して直接反論したことが公知となっている数少ない政治家である。この一事だけでも、田中氏は、わが国のステイツパーソンであると言いうる。その当人が(、これまた、わが国のステイツパーソンの一人である)鈴木宗男氏と事を構えてしまったことは、わが国では、日本のために尽力する(はずの、政治家とは言えない存在、たとえばフィクサーや官僚のような)黒子が、政治家の利害対立を上手く治められなかったという点で、反省すべき材料である。とにかく、誰がリークしたのか分からないような[4]、何なら捏造かも知れない話を、具体的な裏取りの証拠を提示せずに確定的に記してしまう加谷氏は、果たして、日本国民の味方であるのか。アーミテージ氏と田中氏との関係、加谷氏の記事を並置された場合、「アーミテージ氏に類する存在から田中氏をディスるように依頼されたのだな」と類推することは、自然な論理というものである。

なお、金正恩氏の行動原理は、加谷氏の記事のようなゴミではなく、『ビジネスジャーナル』の掲載する長井雄一朗氏による高英起氏へのインタビュー記事[5]を参照した方が、よほど分かりやすい。

金正恩の行動原理は、考えようによってはシンプルです。金正恩を頂点に、その親族を中心とする体制の安定に尽きます。
『ビジネスジャーナル』は、「経済評論家」の渡邉哲也氏(2017年6月12日、2017年9月9日)の「解散風」に係るちぐはぐな解説[6]を載せたかと思えば、もう少し物騒な米朝開戦に係る与党議員の談話[7]を載せていたりもする。渡邉氏の解説が、なぜちぐはぐであるのかは、次のような理由による。製造に係る来歴はともかく、北朝鮮がわが国に向けて核ミサイルを撃つことができることは、現時点においても確定的である。このため、安倍晋三氏が解散に踏み切るとすれば、その理由は、日朝関係だけを考慮した訳ではなく、米朝関係をも考慮した結果ということになる[7]。(2017年9月10日にも、少しだけ言及したが、)アントニオ猪木氏は、武貞秀士氏を帯同して北朝鮮の外交委員会委員長の李洙墉(リ・スヨン)氏と面談した[8]が、帰国の途において、来年の建国祭までにミサイルが完成する見込みであると推測していた。米国へ北朝鮮のICBMが到達することが誰の目にも明らかになったことが衆議院解散の契機となるとすれば、そのタイミングは、来秋までの間、いつでも構わないということになる。右翼であるように装う渡邉氏は、実のところ、とてもアメリカに配慮した発言を提示したことになる。以上が、ちぐはぐであるという理由である。逆に、米朝開戦が12月に控えているという話まで出てくるのであれば、それは、話の筋が通ることになる。『ビジネスジャーナル』は、『トカナ』も擁する『サイゾー』系列であるから、これらのニュースの個別の真偽はともかく、苫米地英人氏の好みや洞察も反映されているということであろう。ただ、渡邉氏個人の中で、以上の情報が統合されて提示されていない点で、すでに、読者は、渡邉氏の見識を疑っても良いということになる(。誰かから提供されたネタをそのまま横流ししているものと観ることも、あながち否定できない)。

なお、ここで事実(と思われた話)を並置して真意を唆すという方法は、加谷氏の採用した方法と、全く同一である。何だかヘッドセンテンスだけでは、納まりが悪いので、オカルト的なジョーク?で締めておこう。苫米地氏は(科学を利用して)現代の魔術師と呼ぶにふさわしい実績を達成している。加谷氏までを現代の呪術師の一員に加えるのであれば、私も解呪者の末席に座すことになろう。


[1] 金正恩氏の「海外資産」にだけは触れてはいけない (現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
(加谷珪一、2017年9月14日8:00)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170914-00052887-gendaibiz-int&p=3

資産家〔...は、...〕資産を保全するための努力や苦労は惜しまず、非情な措置も躊躇なく決断する。

〔...略...〕

かつて田中真紀子氏は「世間には敵か家族か使用人の3種類しかない」と評したことがあったが、これもある種の資産家的な思考回路といってよいかもしれない。

[2] 中国で北朝鮮口座を全面凍結
(北京=共同通信、2017年9月23日02:04)
https://jp.reuters.com/article/idJP2017092201001914

中国の四大銀行である中国銀行や中国工商銀行などが、中国人民銀行(中央銀行)の指示を受けて、中朝貿易の約7割が通過するとされる遼寧省で北朝鮮の企業や個人が所有する口座を全面凍結したことが22日、分かった。複数の銀行当局者が共同通信に明らかにした。

[3] 中国の大手銀行、北朝鮮口座を凍結 : 東亜日報
(丹東=ク・ジャリョン、2016年2月22日07:15、更新2016年2月22日07:20)
http://japanese.donga.com/List/3/03/27/525958/1

中国の銀行最大手、工商銀行の遼寧省丹東分行など中国東北3省の一部の銀行が、北朝鮮人名義の口座に対する中国人の入金と口座振替のサービスを昨年〔#2015年〕12月末から停止していることが確認された。18日の米国の北朝鮮に対する超強硬制裁法が発効される前に下された措置で、〔...略...〕

[4] 田中眞紀子氏が「世の中には、敵と、家族と、使用人と、三種... - Yahoo!知恵袋
(rosachinensis22、2014年12月2日05:05:06)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10138927920

金美鈴さんの書かれたコラムを見ると、〔...略...〕「朝日新聞」2001年6月7日付とでておりました。しかしこれはどこから出た話なのか?乱暴な言葉ですが、正直、官僚に対しては捩じ伏せるような対応も時には必要と思われます。おそらく外務省から報道機関へのリークではないでしょうか?

[5] 北朝鮮と米国、お互いに軍事攻撃できない可能性 | ビジネスジャーナル
(長井雄一朗、2017年09月18日)
http://biz-journal.jp/2017/09/post_20618.html

[6] 安倍首相、北朝鮮の脅威増長のなか衆院選強行の「暴挙」の事情 | ビジネスジャーナル
(2017年09月19日)
http://biz-journal.jp/2017/09/post_20647.html

任期満了が近づくにつれて解散のカードは効力が弱まるため、来秋あたりがタイムリミットだった。しかし、年明けの1~3月は予算編成があるため解散はできない。さらに、北朝鮮情勢は悪化することはあっても改善する見込みは小さく、〔...略...〕来年のほうが危険度は高まる。

[7] 12月以降に北朝鮮を軍事攻撃、米国が安倍首相に伝達で衆院選前倒しか…有事想定で準備か | ビジネスジャーナル
(2017年09月20日)
http://biz-journal.jp/2017/09/post_20652.html

〔...略...〕ある与党議員は語る。

「安倍首相が早期の解散総選挙を決心したのは、トランプ米大統領側から『12月以降、北朝鮮を攻撃する』と内々に連絡を受けたからだといわれています。〔...略...〕

[8] 北朝鮮「制裁を増やせば実験も増やす」 猪木参院議員の訪朝で労働党副委員長語る : J-CASTテレビウォッチ
(2017年9月12日15:33)
https://www.j-cast.com/tv/2017/09/12308193.html

猪木議員と武貞教授らが面談した相手は、すべての外交を取り仕切る外交委員会委員長のリ・スヨン北朝鮮労働党副委員長。

〔...略...〕

「制裁や米韓軍事演習は北朝鮮の生存権を犯すものであって、それが続く限りミサイルや核の実験を続けていく。〔...略...〕




2017年9月25日訂正

抜けていた参照文献への言及部分を追加した。

2017年9月22日金曜日

今週吹いた「解散風」は理解できないものである

今週のマスコミは、揃って「解散風」を報じているが、現時点の国会における政党の外面的な勢力図を考慮すれば、本当に理解できないことである。「モリ・カケ隠し」との野党側の非難は正しいが、これだけが理由であるとは、到底納得できない。読売などが指摘する消費税の使途の限定化という目的は、真面目に検討する気にもなれない程に、取って付けた感がある。しかも、前週の15日、株式会社ムサシ(7521)の株価は、14日に比較して、一段、上昇した状態から取引が開始され、一日中、14日とは異なる価格帯での値動きを見せている。

「解散風」の違和感の理由として、現状、与党が両院で絶対多数であり、しかも衆院三分の二を押さえているという事情を挙げることができる。あと1年3ヶ月の間、与党の全議員が法案に賛成するという前提さえ成立していれば、法律は通し放題である。安倍首相の立場から想像してみると、戒厳令を臨時国会で強行採決しても良いくらいである。これに対して、安倍氏が解散に踏み切った場合、確実に、マスコミの報じる「情勢」は、現与党への逆風となる。10月下旬までは、森友学園疑惑・加計学園疑惑だけでも、マスコミのネタは十分に保つであろうから、「無党派層」の他罰的な投票行動は、マスコミに踊らされたものになるであろう。選挙に係る不正が全くなかったとすれば、「2017年10月の衆院選」も、2009年と同様、大規模な「反動」が生じよう。

与党内部に実は深刻な亀裂が存在すると考えると、解散する理由も多少はあるように思われるが、それでもなお、説明不足の感がある。9月20日には、何故か、石破茂氏がフジ『めざましテレビ』に出演して、自民党の立場を説明していた(。念のため、私は、この番組を流し見した)。株式会社ワイヤーアクションは、この点について、石破茂氏が「不快感を示す」と記述している[1]が、この表現は、妥当である。問題は、なぜ、フジテレビが石破氏に意見を求めたのかという点である。石破氏の肩書きは「元幹事長」である。与党ベッタリのフジ・産経グループなのに、現・幹事長の二階俊博氏にアポが取れないというのは面妖である。二階氏は先の内閣改造を経ても、党幹事長に留任しており、この点、盤石に役目を務めてきていると解釈することができる。二階氏からは、フジテレビの期待する「画」が得られなかったものと考えるのが妥当であろう。本ブログでは、この手がかりに認められる亀裂を、「クリーンなイケメンに注意せよ」という佐高信氏の小泉純一郎氏への批判に連関させて述べてきた(2017年8月28日)。二階氏も石破氏も、イケメンというイメージからは程遠い。ただ、「クリーン・ダーティ」の別で言えば、二階氏は、西松建設事件において、小沢一郎氏と並び指摘されたことからも想起できるとおり、明確に「ダーティ枠」に分類できる。他方、石破氏は、目立ったスキャンダルに相対的に欠如しているという消極的な理由から、「クリーン枠」に対置できよう。2017年現在、日本語マスコミに付与された「ダーティな」イメージは、日本国民一般にとって、一周回って信頼すべき証として機能している。仮に、解散が行われ、自民党が議席を減らすということがあれば、石破氏がマスコミに披瀝した「建前」の「正しさ」は、石破氏の党内における地位を向上させることになろう。この虞からしても、勝てる見込みがなければ、安倍氏が解散に踏み切ることは、自滅的な行為というべきである。公平に見て、望み薄ではあるが、逆に、安倍氏が現在以上の党勢を実現できたとすれば、緊急事態条項の創設に向けて、党内の結束を固めることができるというものである。

先の内閣改造においては、マスコミの「推しメン」である「クリーンな政治家」の入閣の噂が飛び、三宅雪子氏がこれを諫めたものである[2]が、この見込みが実現しなかったことを思えば、マスコミが主導型の解散報道は、一層怪しく見えるものである。解散が報じられれば、衆議院議員は、ただでさえ制限されているリソースを選挙に投入しなければならない。参議院議員も、応援演説に忙しくなろう。解散が報じられるだけで、野党政治家も、与党の造反分子も、人的資源を具体的な政策に投入することが難しくなる。この「解散風」は、偽計であるとすれば、野党を振り回すことにもなり、マスコミ報道が当てにならないことも示せるという点で、一石二鳥の効果を有するものである。

『リテラ』が報じる「自民党独自の世論調査」[3](の怪しさ)は、補助線の一つにはなりそうである。世論調査は、必ず系統誤差が出るものである。もしかすると、自民党の発注担当者には理解できない種類の変更や、人為的な工作のために、結果を自民党有利と誤認させるような系統誤差が生じているのかも知れない。たとえば、RDD方式(電話番号を無作為に選択、自動的にダイヤルする仕組み)に携帯電話が加えられたというケースを考えることができるが、これは、今月中に切り替えられたというものでもなかろう。読売新聞は2016年4月[3]、朝日新聞は2016年7月[4]、日本経済新聞は2016年4月末[5]、RDD方式の対象に携帯電話番号を加えている。この携帯電話や、固定電話番号のいくつかが、サクラにより用意されたものであるという可能性は、十分に考えられる。「飛ばし」の携帯電話がどれほど存在するのか、また、これらの携帯電話にどれほどのRDD方式の着信が実現するのかは、なかなか読み切れないが、あからさまな作為がなければ、かなり小さな確率の話ではあろう。世論調査市場は、事実上、寡占状態にある。月例の世論調査におけるRDD方式については、独占とみなせるものと考えることもできる(が、それを具体的に確定する作業は、本ブログのスタイルを超え、ヒュミントの領域である)。「RDD方式」と言えども、(層化無作為二段抽出は当然としても、特定地域内に存在する全ての番号に等しい抽出確率を付して)ランダムな番号をいつも取得している訳ではなかろう。前回までに判明した電話の名義の別(企業・個人)などは、データベース化され、RDDを運用する企業の資産として、「ランダムな電話番号を発生させる」際に、活用されているはずである。この「RDD発生器」に「サクラへの発信サブルーチン」が仕込まれているというケースは、可能な脆弱性として、考えておくべきであろう。最近、内閣支持率が劇的にV字回復したようであるが、このV字回復を果たすのに必要な番号数は、都道府県ごとに3件もあれば、十分に間に合う。従業員数10名程度の世論工作企業が世論調査企業をクラックした場合、かなりのことが可能になる。マスコミの飼い主は、従来の人的資産を現在も活用できる状態にあれば、安倍氏を自滅的な解散に踏み切らせるために、自民党執行部を錯誤に陥らせるための情報を仕込ませるという工作を命令し、実行させることも可能であろう。

現在の「解散風」を、「マスコミとその黒幕」対「内閣+武官組織」の苛烈な騙し合いの一環から生じたものと捉えてみると、事情が分かったような気になってくる(が、本当のところは、私には、なお分からない)。「マスコミとその黒幕」は、CIAのスパイであった正力松太郎氏が読売新聞社という新聞企業の頂点を勤め、原子力政策を推進してきたことに代表されるように、日本社会において、(無国籍大企業群のための)対日情報機関そのものと言っても良い機能を果たしてきており、「嘘」を多用してきた。他面、現政権の盟友集団(2017年6月10日)である警察・自衛隊の情報機関も、3.11以後はとりわけ、偽計と秘密とを濫用してきた。本ブログは、ここ半年ほど、これらの勢力の暗闘を支持する結論を採用してきている。このような集団同士の騙し合いにおいては、今まで嘘を吐いてこなかった人々(スリーパー)までもが、ここぞとばかりに偽計を講じることもあろう。100%嘘を吐かないという存在は、大変貴重である。しかし、今回の検討においては、大マスコミ(に所属してきた人たち)は、嘘を吐くものと考えた方が良いであろう。

仮に、現政体の選挙における切り札があるとすれば、それは、「現実には死亡しているが、行政実務上は死亡が登録されていない人たちの票を上乗せする」という手段である。これは、「生・権力」の応用技である。死者数が改竄されている可能性については、以前にも、定性的に脆弱性を検討したことがある(2016年7月29日※1)。ただ、この不正は、死亡数を改竄するという作業だけではなく、具体的な投票行動を偽装するという作業をも必要とするものである。従来、指摘されてきた不正の方法には、自動開票読取装置への不正アクセス、投票箱(の中身)のすり替え、開票時の票の交換などがあるが、これらに比べ、組織的な死者の隠蔽は、ハードルが高い。同一人物が別人になりすまして何度も期日前投票するという不正の方法は、すでに噂されてきたところではあるが、これ自体が、なかなか困難である。故人の不在を隠蔽し続けられるだけの人的資源を期待できない組織、つまり、公的機関がこの種の不正を組織的に行う場合、相当の連携と機転とが必要になる。他面、故人が高齢者であるならば、年金詐欺により利益を獲得できるという誘因もあるから、組織的に実行される可能性も、なくもない。

選挙における不正な方法のうち、自動開票読取機の悪用という方法は、非・自民党に連なる組織に現時点で占有されている。この推定の正しさは、過去の二度の都議選を通じて、明白に裏打ちされている。統計的手法では到底説明できない先の都知事選の大差は、『MS Excel』の基本的な加減乗除だけで、見事に、裏社会における過大な見積の結果として示されているのである(2016年8月21日、8月30日)。この脆弱性は、最優先で塞ぐべき抜け道であるが、この不正な方法は、同時に、管理者を常に貼り付けておくという(不正の実行者にとっての)弱味を有する。解散が行われた場合、その開票業務の入札結果は、とんでもなく面白い安値競争になる可能性が認められそうである。


とりあえず、今のところ、私にも分かると言えそうなことは、以上である。


※12016年2月25日の拙稿は、この不正が実際にあり得るのかを検討するためにも利用可能な方法論を実際に使用してみたものである。


[1] [めざましテレビ (2017年9月20日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)
(株式会社ワイヤーアクション、2017年9月20日か)
https://tvtopic.goo.ne.jp/program/cx/105/1097753/

〔...略...〕解散については自民党の石破茂元幹事長が「解散は総理の専権」と述べつつ不快感を示す、民進党・那谷屋参院国対委員長が〔...略...〕非難するなど、与野党から批判や戸惑いの声が聞かれている。〔...略...〕

[2]

[3] 自民党独自の世論調査で、いまなら議席を増やせるとの結果が|LITERA/リテラ
(記名なし、2017年09月18日)
http://lite-ra.com/2017/09/post-3461_2.html

しかも、決め手になったのが、自民党が独自で行った世論調査だったという。

「自民党は独自で定期的に世論調査を行っているんですが、9月はじめの調査で、いま、選挙をやれば、現状維持は確実。情勢によっては議席を大幅に増やすことができるとの結果が出た。〔...略...〕」(全国紙政治部記者)

[4] 内閣支持 50% : 選挙 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
(記名なし、2016年04月04日15時05分)
http://www.yomiuri.co.jp/election/poll/20160404-OYT8T50146.html

[5] asahi.com(朝日新聞社):世論調査 - ニュース特集
(記名なし、2017年9月21日確認)
http://www.asahi.com/special/08003/rdd.html

[6] 内閣支持53%に上昇 本社世論調査、地震対応「評価」  :日本経済新聞
(2016年5月1日22:00 日本経済新聞電子版)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS01H2G_R00C16A5MM8000/

日本経済新聞社とテレビ東京による4月29日~5月1日の世論調査で、〔...略...〕

調査の方法 日本経済新聞社とテレビ東京の世論調査は、今回から対象年齢を18歳以上にするとともに、これまでの固定電話に加え携帯電話にかける方式を始めた。〔...略...〕




おまけ:嘘を嘘と指摘しない「情報戦争」の弊害について

「情報戦争」は、一般の(情報探索の手段と資源が限定された)国民にとって、弊害の方が大きい。嘘が嘘を呼び、誤報がさらなる誤解を招くからである。マスコミや政体により示される情報に対して、処理できないほど多くの割合で嘘が混入するようになると、一般人は、何を信用できるものなのか、手がかりを失ってしまう。2017年現在、個別具体的な事実に対する国民の認識は、互いにいがみ合う二種類の勢力の「対立」ゆえに、相当におかしなものと化している。

情報戦争の帰結のアホさ加減は、たとえば、ポリコレ(Political Correctness)運動が中国共産党による扇動活動であるとする『2ちゃんねる(sc)』のスレ主の理解[1]に表れている。この理解の枠組は、タヴィストック人間関係研究所を悪魔化する「陰謀論者」の意見と、ほとんど同一である。問題なのは、この板のほとんど誰もが、この類似性に無自覚であるものと見えることである。一般の陰謀論者に比べて、一部の『2ちゃんねる』住民の認識の歪みは、無自覚であるだけに、病的な度合いを強めている。この無自覚性の遠因には、学識経験者の無知と臆病がある。

日本語社会は、徹底的な価値相対主義に陥って久しいが、少なくとも、犯罪学研究を対象に取る限り、その弊害は、悪しき方向へと作用している。山本七平氏は、「独自」の「聖書研究」からこのような結論を提示した。安富歩氏は、3.11以後、「立場主義」を精力的に「分析」している。彼らの指摘する相対主義は、「両建て」から「止揚」への伏線であるとも解釈できる。犯罪学(というアカデミズムの場)においても、今世紀初頭以来、規範性が軽視され、実証性が重視されている。このとき、竹中平蔵氏のような「知の裏切者」を規範的な観点から非難しないことは、誤情報を積極的に産出・流通させる行為をも黙認したことにもなりかねない。規範主義に対しては、怠惰という非難が冠せられてきたが、他面、実証主義に対しては、臆病という批判が冠せられることはなかった。しかしながら、組織犯罪・企業犯罪は、計量的研究に馴染みにくいという理由を付すことができるため、実証主義者は、この喫緊の課題から逃れることが容易となっているのである。


[1] 【画像】 アメリカのポリコレ騒動が某国の文化大革命と瓜二つと一部で話題に
(2017年08月20日16時31分01秒~)
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1503214244




2017年9月22日23時00分追記

朝日新聞が今朝の朝刊で、解散および公約についての石破氏の批判を取り上げていた[1]。この批判は、本文中で述べたように、石破氏の選挙後の立ち位置を左右するものとなる。

同じ紙面で、中曽根康弘氏の孫で、弘文氏の長男の康隆氏が立候補する考えを表明したことも伝えられている[2]。この報道も「マスコミのイケメン報道にこそ気を付けよ」という黄金則を補強するものであり、また、下半身ネタに日本国民が弱いこと、また、自民党が割られんとする動きが存在すること、を指摘する事例となる。陰謀論だけで、ほとんど用が足りてしまうほどの簡明さである。

[1] 『朝日新聞』2017年9月22日朝刊14版4面総合4「「何のための解散か」石破氏が批判/公約にも反発」(岩尾真宏)

[2] 『朝日新聞』2017年9月22日朝刊14版4面総合4「■群馬1区 中曽根元首相の孫も出馬表明/自民票奪い合いか」(記名なし)

〔...略...〕1区の候補者をめぐっては、県連が週刊誌で女性問題などが報じられたことを理由に、1区支部長の佐田〔玄一郎〕氏に代わる候補者に尾身〔朝子〕氏を選んだ。この選考の際、康隆氏も名乗りを上げていたが、選ばれなかった。

2017年9月16日土曜日

(メモ)「憑依系」の隣接概念

国際秘密力集団の採用する方法論のうち、「憑依系」は、下記のいずれの表現にも隣接する概念であるように思われる。「憑依系」とは、組織や活動の本来の目的に対して、異なる目的を抱いた人物が加入・潜入し、内部で力を得て、活動を変容させるという方法論である。「憑依系」に類似した表現は、ほかにもまだまだあろうし、そもそも「背乗り」という用語で広く知られた悪事の手口でもある。「憑依系」は、『国際秘密力研究』の菊池氏により命名されたが、「憑依系」が「両建て構造」の一翼を準備する方法であるという点こそは、全体の絵図を描くために必要な認識である。「両建て」の使用場面こそは、(現在では)菊池氏(のみ)が指摘する「国際秘密力集団」の「秘密」の要点であろう。


  • 諺や故事成語などとして、「換骨奪胎」「庇を貸して母屋を取られる」「本歌取り」
  • オスヴァルト・シュペングラー(Oswald Arnold Gottfried Spengler)氏の「仮像(かぞう、pseudomorph)」。鉱物が外形を保持したまま、ほかの種類の鉱物に置換されること。ガナシア『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(2017, 早川書房)にも引用されている。
  • 山本七平氏の「対象の物神化」あるいは「臨在感的把握」。山本氏は直接に「乗り移る」という表現を利用する。
  • 宮台真司氏の「ネタがベタになる」。オウム事件にも応用されている(はず)。
  • (ジョエル・ベスト(Joel Best)氏の(モラル・パニックにおいて機能する、メディア・活動家・専門家・公的機関の相互作用からなる)「鉄の四角形」。佐々木俊尚氏の「マイノリティ憑依」は、これの劣化コピーと理解して構わない。



2017年9月17日追記・訂正

本文を一部訂正した。「背乗り」と「スナッチャー(コナミの同名のゲームが最初である、はず。本来は、snatchingとかになろう。)」と「子取り」と「アイデンティティ窃盗」のいずれが古い概念であるのか、全然把握していなかったことに気が付いた。随分と心寒く思っているところであるが、そこは怠惰が勝るので、あえて宿題として放置する。




2017年9月23日追記

裏取りが進んでいないので、これを確定的に記して良いものかは悩ましいところであるが、落合莞爾氏の『天皇とワンワールド:京都皇統の解禁秘史』(成甲書房, 2015年10月)は、マニ教が他宗教に自身の性格を混淆させることを、強く主張している。落合氏の説は、人類がかなり以前から活発に移住・移動していたことを前提に置いて展開するものであるが、この前提を認めれば、それなりに信憑性があるように思う。人類が短期間に大きく移住しているとする落合氏の前提自体は、演繹的には無理のないものである。また、経験的にも、私の(少なくなっている記憶容量の)頭の中に入っているものを、とりあえず出すだけでも、次の4点の経験的研究(活動)によって肯定できる。文化人類学の古典であるが、レヴィ・ストロースが「発見」した南太平洋の島々に係る社会・親族関係の精緻さは、この前提を肯定する材料である。考古学に関連しては、最近の葦船に着目する動きは、これに連なるものであると言える[2]。ロシアの歴史学者であるレフ・グリミョフのパッシオナールノスチ(ラテン語のパッシオに由来、故事成語風に言えば、臥薪嘗胆)は、プーチン大統領の思想に多大な影響を与えたとされているが、グリミョフ自身は、キャリアの初期において、匈奴を研究しており、匈奴が鮮卑の檀石槐に敗れてから西東に大移動しフン族となったという説を提唱した[3]。マーティン・バナールの『黒いアテナ』第二部は、環地中海文化圏が航海技術に裏打ちされたものであることを指摘する[4]。後者の2点は、実証主義者の中では、少数説であるようにも見受けられるが、各研究分野において蓄積された従来の成果が横断的に結合されることにより、初めて提唱することが可能となった種類の研究成果であると思われる(。この種の横断的研究は、エンリッチメント教育の最上の成果からしか得られないものでもあり、実を結びにくいということでもあろう)。

落合氏の説の学術的な課題は、個別の命題の当否もさることながら、その説のほぼすべての論拠が、アブダクションによるものであり、かつ、その説の正当性を、他人にはアクセスできない種類のヒュミントに基づき主張している点である。このスタイルは、わが国の社会科学研究者の正統派となっている実証主義とは、真っ向から対立する。また(、先に挙げた書籍三冊とは異なり)、落合氏の記述のスタイルが書籍であるにも関わらず、相当にとっちらかっていることも、同書の学術上の信憑性を著しく低める要因である。もっとも、この断片的な記述自体、刊行を「さる筋」が認めるに当たり、提示した条件であるものと好意的に解釈することはできる(が、それでも、ねぇ…と言いたくなるほどの構成である)。


#以下、書籍のリンクは、NDL-OPACの固定リンクである。

[1] レヴィ=ストロース〔著〕, 川田順造〔訳〕, (2001). 『悲しき熱帯 1(中公クラシックス)』, 東京: 中央公論新社.

[2] 太平洋横断プロジェクト | カムナ葦船プロジェクト
(2017年9月23日)
http://kamuna.net/?cat=10

[3] チャールズ・クローヴァー〔著〕, 越智道雄〔訳〕, (2016?=2016).『ユーラシアニズム ロシア新ナショナリズムの台頭』, NHK出版, 第7章.

[4] マーティン・バナール〔著〕, 金井和子〔訳〕, 小田実〔解説〕, (2004). 『黒いアテナ 古典文明のアフロ・アジア的ルーツ(2〔上〕)』, 藤原書店.




2017年9月25日訂正

9月23日分を訂正した。




2017年11月8日追記

鈴木真治氏の『巨大数』を読み、アルキメデスが宇宙を埋め尽くすだけの砂粒の数を概算により求めた話が、仏教やジャイナ教に伝播していることを知った。同書でも言及されていた『巨大数研究 Wiki』に、この数の具体的な内容が示されている[2]ので、参照されたい。鈴木氏は、巨大な数が聞き手の判断を麻痺させる旨を指摘していた。巨大な数が人を魅惑するという点は、鈴木氏の指摘のとおりであろう。この点まで含めれば、仏教やジャイナ教における巨大数の導入は、国際秘密力ネットワークの事跡として数えることができるのではなどと、つい、考えを押し進めてしまいそうになる。


[1] 鈴木真治, (2016.9). 『巨大数』(岩波科学ライブラリー 253), 東京: 岩波書店.
http://id.ndl.go.jp/bib/027556890

[2] 砂粒を数えるもの | 巨大数研究 Wiki | FANDOM powered by Wikia
(2017年11月8日確認)
http://ja.googology.wikia.com/wiki/%E7%A0%82%E7%B2%92%E3%82%92%E6%95%B0%E3%81%88%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE

2019年5月20日訂正

明らかな誤りを訂正した。




2017年9月15日金曜日

(メモ)2017年9月15日の北朝鮮のミサイル発射の報道に際しても、三大紙は、宇宙空間に言及しなかった

本日(2017年9月15日)夕刊の読売・朝日・日経の三紙は、いずれも、1面記事において、今朝の北朝鮮が発射した弾道ミサイルの軌道の最高高度が約800kmであったと明記しながらも、この高度が宇宙空間と呼べるものであることに何ら触れていない。『読売新聞』は、防衛省などの話として高度を明記する[1]。『朝日新聞』は、情報源を明記しない[2]。『日本経済新聞』は、官房長官の菅義偉氏の談話を引用する[3]。

唯一、『朝日新聞』は、社会面記事[4]において、インタビュイーの言葉を借りて、高度に係るタブーが存在することを示唆している。引用のとおり、回答者は、不安・安心の別を述べているに過ぎない。公務員の言明としては、優秀である。細部の取扱を間違えると、責任問題になりかねないがために、朝日新聞も、必要十分な情報を掲載したものと認められる(。また、このために、私も、必要十分と認められる部分を引用した)。

今回の軌道の最高高度も、事実関係に係る政府関係者の言明だけに注目すれば、本来であれば、「日本の上空」と言うよりも「宇宙空間」と言うべきである。高度に応じた空間の区分に従えば、北朝鮮への批判は、本来、「宇宙空間を軍事的に利用した」とするのが正しい。この点に言及せずに、政府関係者が「日本の上空」というフィクションに拘泥する理由には、対立関係を強調するという意図があるものと言えようが、マスコミ関係者がこのフィクションに付き合う必要性はない。日本語の大マスコミは、平和を愛好する人々の正確な理解を妨げるという点で、平和主義者の敵であると言うべきであろう。

読売新聞は、今回も大張り切りの感がある。安倍首相の声明全文をはじめ、大本営発表の細かい経緯を知りたいのであれば、参照するに値しよう。自ら号外を配布したとも言う[5]ほどである。号外を発行する決定を下した同社の幹部は、確実に騒ぎを大きく見せたい意思を有していたものと断定できよう。


[1] 『読売新聞』2017年9月15日夕刊4版1面「北ミサイルまた日本通過/襟裳岬東2200㌔に落下/「グアム射程内」誇示か」(記名なし)

防衛省などによると、ミサイルは約19分間、約3700㌔・㍍非行史、最高高度は約800㌔・㍍だった。〔...略...〕

[2] 『朝日新聞』2017年9月15日夕刊4版1面「ミサイル再び日本通過/飛距離最長 3700㌔/北朝鮮 グアム射程実証か」(ソウル=武田肇、牧野愛博)

最大高度は約800㌔、飛行距離は過去最長の3700㌔に達したとみられる。小野寺五典防衛相は「米領グアムに十分届く飛距離」とし、〔...略...〕

[3] 『日本経済新聞』2017年9月15日夕刊4版1面「ミサイル再び日本通過/飛距離3700㌔/北太平洋へ グアムも射程に」(記名なし)

菅氏は記者会見で、最高高度は約800㌔㍍と推定されると表明。「(発射高度を通常より高くする)ロフテッド軌道ではなかった」と述べた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)かどうかについては「必ずしもそうではない」と指摘した。

[4] 『朝日新聞』2017年9月15日夕刊4版17面「発射「またか」早朝当惑/運転見合わせ、広範囲で」(記名なし)

各地の自治体は早朝から対応に追われた。〔...略...〕落下位置を示す起点として前回同様、名指しされた北海道えりも町では企画課の荒井傑(すぐる)さん(30)が午前7時10分ごろに庁舎に到着。〔...略...〕「はるか上空を飛んでいるようなので怖さは感じないが、もうやめてほしい」

[5] 『読売新聞』2017年9月15日夕刊4版13面「本紙が号外発行」

〔...略...〕号外約1万8000部を発行し、全国の主要駅などで配布した。