2016年9月14日水曜日

リチャード・コシミズ氏の新サイトに掲載された9.11の記事には重大な疑義があるが(メモ)

#本稿の趣旨は、むしろ後段に比重が移りつつあるような。手持ちのメモにしておくには、重大な意義を有しているような気がするので、この形で公表してしまうことにする。

 リチャード・コシミズ氏の新しいブログにおける9.11についての記事[1]は、明らかに『トカナ』記事[2]の丸パクである。コシミズ氏の旧ブログは、同氏の言によれば、ここ最近に不当に閉鎖させられたばかりである[3]。しかし、たとえその経緯が不当であるとしても、同氏のサイトが他サイトから丸パクして良い理由にはならない。旧ブログからの移行により、アクセスが減少したとされる[3]ことは、コシミズ氏のブログがこの愚挙を犯した理由であろうと推認できる。

リチャード・コシミズ氏のブログとTOCANA.jpの記事の一部のスクリーンショット

 コシミズ氏のサイトの件は、フィリピン共和国のドゥテルテ大統領の「売春婦の息子」発言についての「本当のところ」[4]が日本語でどの程度流通しているのかを把握しようと思い、ウェブサーフィン(死語)していたところで、偶然、発見したものである。この「本当のところ」に係る日本語訳は、『世界の裏側ニュース』[5]が最初に公表しており、『大摩邇(おおまに)』[6]も引用している。英語原文の筆者のグエコ氏[4]によれば、ドゥテルテ大統領は、マスコミ記者を「売春婦の息子」と罵倒したのであり、オバマ大統領に対してこのような用語を用いたのではなかったという。昨今のマスコミ報道からすれば、十分にありうる歪曲である。露『スプートニク』[7]が英『テレグラフ』[8]を引用する形で報道した記事も、『スプートニク』の記事を引用したリチャード・コシミズ氏のサイトの記事[9]も、この点を訂正していないが、「本当のところ」は、タガログ語と別の言語とを話せる人物により、いくらでも後追い可能である。また、フィリピンの放送局であるGMAの記者2名の記事を参照する限り[10]では、その後の謝罪も先のグエコ氏の指摘[4]に整合する内容となっている。以上を総合する限りでは、オバマ大統領に対してドゥテルテ大統領が汚い言葉を投げつけたとする大マスコミは、おしなべて誤報を訂正する必要に迫られているどころか、国際政治において、米比(比米)関係に思わぬ余波を与えたことになると理解するのが適当であろう。


[1] 【911テロ】WTCビルは内部から崩壊した!? 大手メディアや学者が今年も次々と米の自作自演を暴露 – richardkoshimizu official website
https://richardkoshimizu.wordpress.com/2016/09/12/%e3%80%90911%e3%83%86%e3%83%ad%e3%80%91wtc%e3%83%93%e3%83%ab%e3%81%af%e5%86%85%e9%83%a8%e3%81%8b%e3%82%89%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%97%e3%81%9f-%e5%a4%a7%e6%89%8b%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2/

[2] 【911テロ】WTCビルは内部から崩壊した!? 大手メディアや学者が今年も次々と米の自作自演を暴露
(TOCANA.jp, 深月ユリア, 2016年9月11日)
http://tocana.jp/2016/09/post_10894_entry.html

[3] 新たな旧ブログそっくりさんの誕生です! – richardkoshimizu official website
https://richardkoshimizu.wordpress.com/2016/09/10/%e6%96%b0%e3%81%9f%e3%81%aa%e6%97%a7%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%81%9d%e3%81%a3%e3%81%8f%e3%82%8a%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e8%aa%95%e7%94%9f%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%81/

[4] We Hired A Native Tagalog Speaker: Here's What The Filipino Prez REALLY Said
(Nizza Gueco on September 5, 2016)
http://www.liberalamerica.org/2016/09/05/we-hired-a-native-tagalog-speaker-heres-what-the-filipino-prez-really-said/

英語原文を和訳した。括弧内の#は、独自に補った。

次行は、その質問を投げかけたレポーターに対して向けられたものであり、メディアが主張するようにオバマ(#大統領)に向けられたものではない。
君は(#物を尋ねるときには)敬意を持たねばならない。質問や主張を単に投げつけるな。レポーターよ、君は雌犬の息子だ、(#ラオスでのASEAN)フォーラムで(#見かけたら)罵るからな。


[5] 反米系フィリピン大統領の爆弾発言の真意|世界の裏側ニュース
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12198826890.html

[6] 大摩邇(おおまに) : 反米系フィリピン大統領の爆弾発言の真意
http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/2005308.html#more

[7] フィリピン大統領 オバマ大統領に「売春婦の息子め」「呪ってやる」
http://jp.sputniknews.com/politics/20160906/2733592.html

#『スプートニク』は、諜報大国ロシアの報道機関だけあって、英『テレグラフ』紙の報道姿勢を利用していると見ることも可能であろう。

[8] Philippine President calls Obama 'the son of a w****' as he refuses to be lectured on human rights
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/09/05/philippine-president-calls-obama-the-son-of-a-w-as-he-refuses-to/

[9] 比大統領、オバマ氏を侮蔑語で罵倒 米、首脳会談を中止 – richardkoshimizu official website
https://richardkoshimizu.wordpress.com/2016/09/06/%e6%af%94%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%80%81%e3%82%aa%e3%83%90%e3%83%9e%e6%b0%8f%e3%82%92%e4%be%ae%e8%94%91%e8%aa%9e%e3%81%a7%e7%bd%b5%e5%80%92-%e7%b1%b3%e3%80%81%e9%a6%96%e8%84%b3%e4%bc%9a%e8%ab%87/

[10] Duterte expresses regret over comments against Obama | News | GMA News Online
Published September 6, 2016 12:36pm
Updated September 6, 2016 12:53pm
By TRISHA MACAS, GMA News
http://www.gmanetwork.com/news/story/580290/news/nation/duterte-expresses-regret-over-comments-against-obama?

英語原文を引用し、和訳を並記した。括弧内の#は、独自に補った。
"While the immediate cause was my strong comments to certain press questions that elicited concern and distress we also regret it came across as a personal attack on the US president," a statement released by Duterte said.

ドゥテルテ(#大統領)によって発出された声明は、「関心と悲しみを誘発した直接の原因は、特定の報道機関による質問に対する私の強いコメントであったが、同時に、我々は、このコメントが米国大統領に対する個人的攻撃であるかのように受け取られたことについて遺憾の意を表す」と述べるものであった。


平成28(2016)年9月23日追記


 リチャード・コシミズ氏のサイトでは、2016年09月12日14時48分に「ひろ~ん」氏が『トカナ』のツイッターを引用していることに、遅まきながら気が付いた。「ひろ~ん」氏自身は、明確に丸パクを指摘していないが、先取権は、同氏に帰することができよう。ただ、同氏のコメントは、私自身によるコシミズ氏の丸パクの発見には、関係ない。本文のコシミズ氏の文体に怪しいものを感じたために、タイトルの一部でGoogle検索し、『トカナ』の記事を発見した次第である。

 厳密にテキストを解釈すれば、「ひろ~ん」氏は、ツイートしたとはいえ、コシミズ氏の丸パクには気付いていなかった可能性もある。単にツイートを埋め込んでいるだけであり、何らのコメントを示していないからである。同氏の内心を解釈するには、当人に尋ねるか、同氏のコメントを逐一拾い、その内心を外形的に判断するほかない。後者の作業を行うにあたり、同一記事へのコメントが2点あり、2点目には、在日米海軍司令部の9つのツイートが単に転載されていることは、暗示めいてはいる。ただし、同氏の内心をうかがう材料とはならない。

 私としては、私自身の検索の経緯と「ひろ~ん」氏の指摘を見逃していたことを報告し、先取権について私自身が何ら主張していないことへの理解を得られれば、十分である。強いて何か付け加えるなら、Google様、ありがとうございました、である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントありがとうございます。お返事にはお時間いただくかもしれません。気長にお待ちいただけると幸いです。