2017年6月19日月曜日

(メモ)フィリピンの自称イスラム国系マウテ兄弟とシャブ

戒厳令下にあるフィリピン・ミンダナオ島のマラウィ市で、11kgのシャブが当局に押収されたという[1]。1グラムあたりの価格は、卸値では1300ペソ、街頭での小売では25000ペソ(55600円)となるという[1]。マラウィを市街戦に陥れた、自称イスラム国系のマウテ兄弟(Maute brothers)グループの出納係は、逃走時に20kgほどを所持していたものと見られている[2]。本来、外国政府が協力すべきは、彼らが増長する前に、麻薬取引ルートを解明し、摘発することにあったはずである。

麻薬取引において、DIP(Diplomat cargo、外交行李)は、小規模ながらも、運搬における恰好の隠れ蓑とされている。外交行李を持ち運べる身分にある人物は、麻薬探知犬に捕まる虞さえなければ、数キログラム程度を簡単に運搬できるであろう。市場価格では数千万円から1億円程度ということになり、十分に問題視されるべき規模の犯罪と言える。しかも、その実態は、明かされているものにしても、ケーススタディレベルに留まっている。不良外交官をゼロにすることはできないが、彼らが不正を行えないようにシステムを作ることは可能である。また、このような身分を利用して国際的な移動をくり返してきた人物を、どの国の当局も十分に監視してこなかったことは、まったく不可解なことである。

テロ等準備罪(あるいは人によっては共謀罪)は、薬物犯罪をそれなりにカバーしている。薬物犯罪に係る疑惑が公に指摘されている人物は、共謀と見なされうる行為について、取締の対象となるものと期待できる。というより、彼らが取締の対象とならなければ、テロ等準備罪を設けた意味がない。(さらにいえば、口入れ屋の怪しげな接待施設についても、同法の対象とならなければ、法の下の平等というものがこれまた確保されない。)


[1] AFP: 11 kilos of shabu seized in Marawi | Headlines, News, The Philippine Star | philstar.com
(Patricia Lourdes Viray (philstar.com)、2017年06月19日14:48更新)
http://www.philstar.com/node/1711565

"According to research, shabu prices ranges from P1,300 per gram wholesale up to P25,000 per gram on the streets. If the price will be pegged at mid-level range of P10,000 the amount of 11 kilograms is P110 million which put the estimated street value for high-grade shabu between P100 million to P250 million," AFP 1st Infantry Division spokesperson Lt. Col. Jo-ar Herrera said in a press briefing Monday.

[2] Maute group believed to have more shabu stashed away in Marawi | Nation, News, The Philippine Star | philstar.com
(John Unson (philstar.com)、2017年06月19日18:00更新)
http://www.philstar.com/node/1711587




2017年6月21日追記・訂正

古歩道ベンジャミン氏も(部分的に)述べているが、14日、アメリカのスティーブ・スカリス(Steve Scalise)下院判事が銃撃された事件は、スカリス氏が人身売買を取り締まる法律の制定に着手した途端に起こされたものであり、この法制に対するピザゲート関係者の反発によるものという論調が見られる。(たとえば、[3]。)

[3] BREAKING: IS THIS WHY REP. STEVE SCALISE WAS SHOT TODAY? - YouTube
(2017/06/14 、2017年06月14日)
https://www.youtube.com/watch?v=eiaLFhe1OYg

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