だったということに、自分の考えを自分のものであるかのように記しておきながら、たった今、ようやく考えがつながったので、メモしておく。ネタバレのために詳しくは記さないが、『はてしない物語』の中盤のクライマックスでは、主人公(の一人)のバスチアンの行動が、恐るべき堂々巡りを打破することになる※1。この場面は、「記録にいつまでも残されてしまう」社会において、私たちに必要なものが度外れた相互信頼であることを示す、この上なく優れた創作上の事例である。作者のミヒャエル・エンデ氏は、われわれ現代人がぶち当たる種類の悩みに対して、物語を通して、優れた示唆を与え続けてきている。私は、自身の考えの元ネタが分かったので、ようやく、ある意味、安堵しているところである。
※1 映画版では、パート1の終盤に当たる場面であるが、基本的に、映画版では、描写が省略されている。大事なことなのに。
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