2018年8月6日月曜日

(メモ)北朝鮮が日本の核武装に言及した

と『スプートニク日本』が編集部名義での記事[1]を昨日(2018年8月5日)にアップしたが、このことは、穿ち読みすれば、北朝鮮の弾道ミサイルが東よりも西へと向けられている可能性を示すものとも解釈可能である。わが国が密かに核武装を志向してきたことは、方々で指摘されてきたことであるから、説明するまでもなかろうし、最近の直下型地震が日本の核実験を意図するという指摘も散見されるくらいである。私は、すべての直下型地震が核実験だとは思わないが、最近の地震の中から核実験と認められる程度のマグニチュードのものを見繕ってみると、7月31日17時42分頃の福島県沖の地震[2]に行き当たる。仮に、この地震が核実験のデモンストレーションであったとするならば、ロシアや北朝鮮や中国が警告を突き付けることも当然とはいえよう。

このメッセージの中身が日本国とその後ろ盾である米国だけを牽制するものではないと解釈できる点は、メッセージそのものと等しく、重要であろう。核武装を実現・維持しようとする他国にとって、福島第一原発事故の始末を付けられていない(ように見える)わが国は、使いやすい資源である。私の見立ては、核武装への意思を有するわが国の一部勢力が他国の一部勢力と結んでいるというものに過ぎない。が、この見立てが正しければ、具体的にわが国と共謀している国名を特定しないとしても、私の予想は、まあまあ分の良い賭けになる。というのも、北朝鮮から見て、世界の国の多くは、西向きに多く分布しているからである(。まあ、それだけの根拠と予想でしかないと言うこともできようが)。

本来ならば、日本人は、自力で、一部日本人を含む両建てAチームにより進められた核武装という背信行為に気付き、反原発の声を通じてこの裏切り行為を非難し、全国民的な運動により原発ゼロに成功し、わが国が核燃料物質輸送の国際的な抜け穴となっているという脆弱性を解消し、他国の邪(ではあるが、同国の生存のためとしては理解可能)な目論見から距離を置けるように身を処すべきであった。しかし、日本人の大多数は、日常業務における様々なレベルの不正に対して実効的に反抗してこなかったし、この国民に蔓延する「見て見ぬふり」という脆弱性は、他国の情報機関によって、しばしば利用されてきた(のは、本ブログからも垣間見えることと思う)。原発ムラの住人たちは、なおさら、不正を黙認してきたであろう。多くの不正告発者が、謎の死を遂げているからである。原発業界の不正行為の中には、他国に密かに核燃料物質を輸出し、それと同量の劣化したプルトニウムを輸入するという作戦が含まれていたとしても、全く不思議ではない。なお、この推測は、あくまで二次情報を集成した結果に、ほんの少しの機転を加えたものである。日本語話者なら誰でも、ほんの少しの想像力の飛躍によって、私の推測と同様の結論に至ることが可能である。が、むろん、具体的な証拠に行き当たることなど、一般の人々には、期待しようもないことである。

繰り返しとなるが、現時点では核保有国として内外に認められるに至った北朝鮮が、わざわざ、わが国の核武装だけを取り上げて非難することは、わが国のみならず、わが国の一部連中と共謀関係にある他国をも牽制する効果を有する。北朝鮮がわが国の核開発だけでも十分な脅威であると主張するとき、米国を含めた周辺国は、その言い分を認める(に留まる)ことであろう。実際、北朝鮮の声明に先立ち、中国もロシアも、日本が核武装することが脅威になると警告している。今回の北朝鮮の警告そのものは、『スプートニク日本』の指摘するとおり、米国に向けられていると解釈すれば良い。米国を通じて日本に対する圧力を掛ける、という段取りであろう。ただ、さらなる解釈を許すとすれば、わが国の核武装への意思がいかなる理路によって今まで保証されてきたのか、それは単にアメリカという国だけによるものか、と考えておくことは、日本人(のサバイバル)にとって、全く、無駄なことではない。北朝鮮は、わが国だけを、核武装の意思がある悪役として非難し続け、米国に対処を求めるという形で、自国の要求を押し通すだけであろうし、中露の二か国は、北朝鮮を押し立てたり、必要に応じて、彼らの認めた事実を公表するだけであろう。しかし他方で、中・露・北の三か国とも、日本が単独で自国の核武装を達成できないことは、十分に理解していることであろうし、わが国と他国との核燃料物質の循環関係についても、それなりに把握していよう。その上で、わが国だけが核武装の意思有りとして非難されている。このとき、最後にバッサリ斬られるのが日本国(民)だけではないのかと、私は、心配しているのである。

今日という(トルーマンが広島に原爆を投下させた8月6)日に対する大メディアの論調を見れば自明であるが、多くの日本人にとって、人間なら誰もが賛同できるはずの核廃絶でさえも、他人事であるかのように、紋切り型(=平和が大事)に、情報操作されている。ましてや、多くの日本人にとって、被爆国だからこそ核武装が必要だと考えるタカ派上級国民たちの先走った行為に対する責任は、感じる機会すらもなかろう。日本語メディアは、出版事業までを含めて、日本人が知るべき情報を総合(=止揚)して伝えるという努力を回避してきた。連合国最高司令官指令(SCAPIN)に基づく戦後占領期の新聞検閲体制(プレス・コード、SCAPIN-33)などは、自主検閲=忖度の文化を派生させながら、実効的に日本の言論空間を統制してきた。論証を端折る(し、そもそも、知識の吸収がなかなか進んでいないのだ)が、この言論封鎖の中で、日本の核武装への意思は、十分に周辺国に気付かれながらも、いくつかの理由のために手出しされないまま、存続してきたものと認められる。仮に、日本国政府(の一部)が単独でこの目論見を達成しようとしてきたのであれば、必ずや、この試みは、早期に潰えていたことであろう。わが国の両建てAチームは、提携可能なパートナーとしての他国政府と協力する程度には、目端が利いている。しかしながら、本当に、この先、わが国は、核武装に成功できるのであろうか。国連憲章の敵国条項を、今のままで、出し抜けるとでもいうのであろうか。(当然といえば当然であるが、)これらの話を、一か所の論考で、人々に分かるようにまとめて示している論者を、私は、見たことがない。この言論の焼け野原状態を意識してようがしてまいが、一般の日本人は、自らの考察のみによって、政治的に、できる限り狡猾であらねばならないという状況に追い込まれている(。そして、私の知能がポンコツであろうがなかろうが、基本的に、私の論考が一般に入手可能な情報のみで構成されている以上、残念なことに、一般の日本人が一部の上級国民による核武装計画を知りませんでした、と抗弁することはできない。つまり、国民の多くがこの計画を知っていようがいまいが、一億総懺悔という道筋がデフォルトになろう)。


#とりあえず6日にアップするのが重要だと考えたので、段落書きがなっていないが、公表した。


[1] 北朝鮮、日本に「核の野望」と批判 - Sputnik 日本
(スプートニク日本、2018年08月05日 17:05)
https://jp.sputniknews.com/asia/201808055194189/

[2] 地震情報 - Yahoo!天気・災害
(2018年7月31日17時46分)
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20180731174227.html

発生時刻2018年7月31日 17時42分ごろ
震源地福島県沖
最大震度4
マグニチュード5.4
深さ20km
緯度/経度北緯37.2度/東経141.3度
情報この地震による津波の心配はありません。

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