2017年8月31日木曜日

北朝鮮のミサイルの弾道は、やはりハワイを狙いから外している

2017年8月29日の記事において、北朝鮮のミサイルの弾道は、ハワイに直接向けたのではなく、南米に向けたのだと解説したが、その点を文句が出ないように詰めたので、報告する。政府発表(先の記事を参照せよ)と朝日新聞の記事[1]を参考に、平壌市・順安地区の最北端あたりの地点X(北緯39度16時32分85秒、東経125度42時53分39秒、WGS84)から2700kmの円と、襟裳岬(北緯41度55時29分77秒、東経143度14時55分73秒、WGS84)から1180kmの円を描画して、起点をXとする2本の線を引いてみた。2本の線の終点は、目視で二つの円が離れているとPC上で認識できる交点となるように設定した(。起点は、手作業であっても、スナップ機能があるために精度良く設定できるが、終点は、機械的に作成しなければ、精度良く作成できないのである)。

ハワイからの排他的経済水域(EEZ、200海里)に懸かるよう、故意に線を引いたのは、「2ちゃんねる」のスレ[2]の91番による、知ったかぶりの書込みに対する情けである。この書込みに見られる誤りは、デマと呼ばれる程度に深刻である。銃口を味方に向けることよりも深刻さは落ちるかも知れないが、それでも、関係者がこのような書込みをなした場合、少なくとも大目玉ものである。千葉大学だかの学生が、3.11のとき、皇居から福島第一原発の方向にスカイツリーがあり、龍脈でも断ち切ったかのように大騒ぎしていたのであるが、これも、正距方位図法を用いれば、たちどころにデマと分かるレベルの話であった。なお、北朝鮮の朝鮮中央テレビも同じ種類の間違いをやらかしたということは、finalvent氏が指摘している[3]。いずれも、教訓として、後世に語り継ぐべきレベルの知ったかぶりである。


図 平壌・順安地区から2700kmと襟裳岬から1180kmのバッファによるミサイルの航路の推定
図 平壌・順安地区から2700kmと襟裳岬から
1180kmのバッファによるミサイルの航路の推定

[1] 日本・グアムへの攻撃能力を誇示か 北朝鮮ミサイル発射:朝日新聞デジタル
(ソウル=牧野愛博、2017年8月30日00時51分)
http://www.asahi.com/articles/ASK8Y76MRK8YUHBI02K.html

中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」〔は、...略...〕約2700キロ飛行し、〔...略...〕北朝鮮は日本列島を通過する最短コースを取った可能性がある。さらに北海道・東北地方は首都圏に比べてミサイル防衛能力が十分ではなく、迎撃を避ける狙いがあったとみられる。

[2] 【悲報】ミサイルが落ちた場所、日本とまったく関係がなかったと判明
(2017年08月29日07:36:50~、同日22時15分確認)
http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1503959810/

[3] 北朝鮮が最大級の軍事機密を公開した: 極東ブログ
(finalvent、2013年04月01日)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/04/post-ed9c.html

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