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2023年8月5日土曜日

(二言目)Windows 11機への監視から来る不具合ほか1件

まずは見出しの「ほか1件」から:先日の記事(2023年8月2日)には、今も使用中のPC〔以後、本PC〕上における監視の一例を挙げ、そこから3日経過したが、同記事については、Bloggerに付属する閲覧数のカウンターがゼロから増える気配はない。この数値が(前掲記事の内容が幾らかなりとも確認されたという)事実を正確に反映しないことは確実である。とはいえ、その理由が如何なるものであり、かつ、その主因であろうGoogleが(私のほかにもおそらく居るであろう)今まで抑圧しきってきたユーザに対し何を戦後に行うのかは、私にとり全くの未知である。どうせ、口を拭ってダンマリというのがお定まりの展開であろうけれども、この逃げの姿勢自体が(、関係者がこの大戦期の末期以後に己の誠実さを主張したいのであれば当然のこと、そうでなくとも)EULA等をユーザに締結させた精神にも悖るものであることは、本段落で指摘しておいて良いことであろう。何故なら、改悛が確実に行動を伴うものとして顕れる筈であるというのが、キリスト者一般ひいては庶民一般の常識的な判定であろうから。また、改悛の情が単に命令を実行した従業員達個人の生活の周辺に留まる形のみで発露される訳がないというのもまた、私を含めた諸人格への潜在的な害に対する償いの理想的な在り方から導かれる常識的な判断ではあろう。なお、本段落における私の主張は、ここに示された事実に拠ることだけで必要十分に正しいと判定されるべきものである。前掲の記事と同様、これ以上の論拠を私に求める者は、少なくとも戦中においては、恥を知るべきであると返されるだけであるし、何より、その者自身にも(そう疑うだけでも、その者の魂への悪影響を含めた)害を与える。こう警告しておきつつも、本段落で挙げたBloggerのカウンターは、この不具合だけに限れば、明らかにサーバ側での対応であろうし、本稿で扱おうとする害に比べても、本当に可愛いものであるとすら形容できる。あたかも、Bloggerにおいて私への監視等を担当する者の恩着せがましさを、現在の対応から読み取れるかのような内容ではある。なお、今までの記事において(2016年の時点で既に)SEO上の不公正な扱いを受けていることを確認してきたことを踏まえ、私は、本段落ならびに本稿を世に問うている。


本PC(Windows 11機)に対する監視方法の内、前回記事の時点で発生していたものの、前回に示さなかったものの一つが本日の具体例であり、以下イベントビューアが示唆する内容である。対象となるDLLを制作した者は、無能であるか・悪意があるかを問わず、この結果を引き起こしたことを、まずは知るべきであろう。なお、非常に面白いのは、ある製品の内実が(下記DLLから容易に推定可能な)別の企業に変わる前までは、監視に伴う不具合を私が知覚しなかったということである(。私はそうも思わぬが、仮に、従前のセキュリティ企業が同社の役割期待にあるまじき工作を現実に行っていたとしても、彼らの優秀さは異なる、とも評し得よう)。

ログの名前: Security
ソース: Microsoft-Windows-Security-Auditing
日付: 2023/08/02 水 12:08:55
イベント ID: 5038
タスクのカテゴリ: System Integrity
レベル: 情報
キーワード: 失敗の監査
ユーザー: N/A
コンピューター: 〔秘匿済〕
説明:
コードの整合性によって、ファイルのイメージ ハッシュが有効でないと判断されました。このファイルは、無許可の変更によって破損しているか、無効なハッシュがディスク デバイス エラーの可能性を示している場合があります。

ファイル名: \Device\HarddiskVolume3\Program Files (x86)\〔秘匿済〕\fsamsi64.dll
イベント XML:
<Event xmlns="http://schemas.microsoft.com/win/2004/08/events/event">
<System>
<Provider Name="Microsoft-Windows-Security-Auditing" Guid="{〔秘匿済〕}" />
<EventID>5038</EventID>
<Version>0</Version>
<Level>0</Level>
<Task>12290</Task>
<Opcode>0</Opcode>
<Keywords>0x8010000000000000</Keywords>
<TimeCreated SystemTime="2023-08-02T03:08:55.8434374Z" />
<EventRecordID>476516</EventRecordID>
<Correlation />
<Execution ProcessID="4" ThreadID="15696" />
<Channel>Security</Channel>
<Computer>LePCdeHerori23</Computer>
<Security />
</System>
<EventData>
<Data Name="param1">\Device\HarddiskVolume3\Program Files (x86)\〔秘匿済〕\fsamsi64.dll</Data>
</EventData>
</Event>


私の言論が私だけに責任が帰されるべきものであるにもかかわらず、ここ数年間、私の言論を理由とする複数の違法性に満ちた攻撃が、敵により分業制と認定できる形で加えられ、私のみに留まらぬ複数の害を生じさせてきた。この主張も、論証を要する性質を有さない(し、余計な質問自体が害にもなる)。何より、(敵の全てだけではなく、私の錯誤等をも含め、)神は全てをご存じであるし、私は、わが国の不実さゆえ、何ものをも現世には期待していない(が、無論、敵の側に属する者達が自発的に全てを償うことは、彼ら自身の罪の赦しにも繋がることであるから、それを無下にすることもない)。この内、本PCに対する複数方法の監視により生じた複数の害は、使用開始後の今年1月来、実際に作業効率を低減してきたものであるが、実害全体からみれば軽微な結果に留まる。本PCに対する監視方法は、本記事や前回記事に留まるものではない。私が気付いていないものもあろう。

私と周辺に加えられたここ数年の複数の被害そのものは、「西側」社会における監視の在り方に対する興味深い問題を提起する。というのも、これら複数の監視方法等やらその経緯やらがテンコ盛り過ぎて、バッティング等々の不具合を私の敵の側にも起こしているものと認められるためである。これは、本PCのみに限っても生じていると思しき現象である。この状態は、戦後において、敵同士が私の周辺ならびに私に生じた実害に係る責任をなすりつけ合う事態へとハッテンしかねないものであろう(し、一部の勢力は、この事態を当初からの作戦過程に含めても居よう)。が、彼らが本PCへの監視について負うべき責任を切り分ける妙味は、犯人達へと放擲することとしよう。その作業を私が認知できる形で誠実に行いきってみせることこそが彼らの償いの理想的な内容の一つとなるべきであり、彼らの子孫が心身ともに健やかに暮らすための条件となる(としか、後世には責任を持てぬだけのリソースしかこの世に持たぬ私には、今現在の敵には助言できぬ)からである。

2023年8月2日水曜日

(一言)Windows 11機におけるサービス監視の実態

わが国を含む「西側諸国」において、多くのプロプライエタリソフトウェアが使用時に求めるEULAには、嫌なら使うなと云わんばかりの態度が透けて見えるが、この不遜は、あくまで世の諸条件(が共通の善と呼べるものに即して整えられていない未熟さ)により許されている(かに見える)ものに過ぎない。(法の執行力が相対的に強大であり、かつ、世界一位の人口ゆえに魅力あると映る市場を提供する)中華人民共和国に対するMSFTの今までの態度は、MSFT側の二枚舌を余すところなく示す。2001年9月11日の米同時多発テロ事件は、不透明であったEULAの効力を盾として、大した危険を囀っても居ない人々のPCまでをも超法規的かつ不当に監視する言い訳を当局(ならびに当時は現時点よりも強大であったディープ・ステイト共)に提供する出来事として、悪用された。わが日本においては、少なくともここ数年、これらに対する批判を述べる者には十分な監視(ならびに必要に応じた嫌がらせ)が行われる一方で、同様の異議申立に与さぬ従順かつ敬虔な宗教的市民は、当局の側の軽侮ゆえか、同様の扱いを受けずに済んできたものと見える。

しかし同時に、EULAを盾とする当局ならびにIT大手企業・これらと利益共同体を形成するマスゴミ(、つまりディープ・ステイト共の一部)は、伊藤穣一と櫻井よしこの如き言説を一方で放置して殊勝にも両名の建前を受容しているふりを見せつつも、伊藤がジェフリー・エプスティーンから研究資金を受領した事実を非難する側にのみ(一見)苛烈な監視(ならびに各種の不法行為)を適用す(るかに見え)るという不公正な現実を、監視(ならびに嫌がらせ)の対象者には十分過ぎる位に見せつけてきたが、この人に知られにくい(、非対称的なリソースに基づく・抑圧される側にのみ正義が存在しうるという両点の性質を有する)行為の応酬は、現在の第三次世界大戦の一局面として特筆するに値する。というのも、(私もこれに含まれるが)単なる志があって声を上げただけの市民が不公正にも抑圧されていく一方で、真のワル共が不都合な事実を暴かれるもマスゴミには実質的に無視され、当局もこれらの行為を断罪しようともしないという実績こそが、この(真のクリスチャンなら「霊の」という形容詞を付すであろう)大戦を出来る限り穏便に収める過程あるいは条件と認められるからである。本稿は、その一端を示すために編まれたものである(。なお、この論証を本稿以上に求める者に対しては、私が本件に先立つ論証を散々ツイッターで囀った挙句に本段落に示唆したように不遇を託ちつつ生きることとなった過程を既に無視した点、恥を知れとでも言っておく)。




いつからと明言できぬのが、私の泥縄式の生き方そのものを反映しているのであるが、とまれ、今年1月中にやむなく購入したWindows 11機(Home Edition)のサービス中、アンダーバーが付され、かつ、5桁あるいは6桁の連続する16進数と思しき[0-9a-f]が付されたものになっているのは、以下の通りである。

  1. Agent Activation Runtime(AarSvc)
  2. Bluetooth ユーザー サポート サービス(BluetoothUserService)
  3. CaptureService(CaptureService)
  4. Connected Devices Platform ユーザー サービス(CDPUserSvc)
  5. ConsentUX のユーザーサービス(ConsentUxUserSvc)
  6. Contact Data(PimIndexMaintenanceSvc)
  7. CredentialEnrollmentManagerUserSvc(CredentialEnrollmentManagerUserSvc)
  8. DeviceAssociationBroker(DeviceAssociationBrokerSvc)
  9. DevicePicker(DevicePickerUserSvc)
  10. GameDVR とブロードキャスト ユーザー サービス(BcastDVRUserService)
  11. MessagingService(MessagingService)
  12. NPSMSvc(NPSMSvc)
  13. P9RdrService(P9RdrService)
  14. PenService(PenService)
  15. PrintWorkflow(PrintWorkflowUserSvc)
  16. Udk User Service(UdkUserSvc)
  17. User Data Access(UserDataSvc)
  18. User Data Storage(UnistoreSvc)
  19. Web Threat Defense ユーザー サービス(webthreatdefusersvc)
  20. Windows Push Notifications User Service(WpnUserService)
  21. クリップボード ユーザー サービス(cbdhsvc)
  22. デバイス フロー(DevicesFlowUserSvc)
  23. ホストの同期(OneSyncSvc)

こうして列挙してみると、なかなか壮観な監視状態ではある。これらの監視は、このPC上でのあらゆる作業内容を「抜く」ことが出来る状態をも意味する。なお、カメラ機能が監視されるサービスに何故含まれていないのかというと、明るい場所では人影がぼんやり映る程度になるよう、私がカメラにガムテを貼っているがゆえであろう。連中の側も、サービスを機能させ監視しなくとも良かろう(、あるいは、いつもゴミみたいな映像しか映らないがゆえ、データを分析するほかなく、その手間を惜しんだ)と判断したのではないか。ただ、この事実自体が、私のPC上のサービスを監視する業務が継時的に遠隔で行われていることの傍証ともなるのであるが。なお、私は、WiFiも普段オフにしている(し、これをBIOSで停止させる位の手間を掛けてはいる)が、この対策が十全に機能するか否かについては、全くネガティブである。

私のPCに起きている扱いが正当なものであり、嫌なら使うなと述べたのは、山市良[1]である。彼や同種の暴論を無批判に世に広めてきた者達は、戦後に如何に振舞うことになろうか。なお、拙論を注意深く読んでいる者であれば、私が条件付きで積極的にこの仕打ちを許容していることについて、直ちに理解できる筈である。ゆえに、山市や彼の同類に対する私の評価が如何なるものであるのかを同定しにくいことも、同時に理解できよう。ただ一点、指摘しておく:MSFTの如きイチ営利企業は、この種の権利を許す仕組みを整えると、どのインサイダーがこの仕組みを何時・如何様に悪用するのかを把握できぬがゆえ、拙記事(2018年3月11日)で勅許会社について述べた如く、使い捨てとなる扱いに甘んじざるを得ない(。そこから導出される結論は、私が「西側各国」の株式指数について想定している通りである。なお、本記事の直接のスコープは、IT企業大手の一つに係る悪事に対して向けられてはいるものの、ほぼ3年に亘る猶予があったのであるから、当然、実質的な企業活動の人員リソースがこれらの国に由来し上場・非上場を問わぬ企業の内でディープ・ステイトに協力した全てのものには、相応の責任が伴う。相対的に負の影響を被った人民は世界に・後世に広く及ぶ以上、少なくとも配当の過半が充当されることは、適切な償いの必須条件となろう。大抵の富裕層が税を嫌い赤字企業を設立・運営・維持することで富を保全している現実を考慮すれば、企業のみを当初のターゲットとする方法論は、きわめて平等な結果を期待できもしよう)。


[1] Windows 10で増殖する“謎サービス”の正体を追え!:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(82)(1/2 ページ) - @IT
(山市良, 2017年5月1日 05:00)
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1705/01/news009.html




2023(令和5)年8月2日19:49追記

例によって、誤記の類を赤で訂正した。

本ブログの公開は本日17:18付であり、その後、18:13前に、なけなしのカネで(ありそうな図書館に行く交通費の方が高くつくとの判断から)ジョン・M・L・ヤング『徒歩で中国へ』を買ったのだが、その決済に係る速報メールが19:46まで届かなかった。本件のように、どうでも良いと人間なら判断すべき内容の決済すら無能な監視者の下に置かれるというのは、やはり気持ちの良い体験とは言えない(。当然、宮台真司と宮崎哲也が『M2』のどこかの回辺りで論じた「米民主のフィールグッド政策」を揶揄する目論見が、本段落には込められている)。監視が必要であること自体は否定せぬが、いやしくも担当者共がその必要を訴えるのであれば、即時にアウト・セーフを切り分けられる脳味噌を備えて欲しいものである(、そして、全知全能の神は、私の内心とその危険性を正確に把握されている筈である)、と思う次第である。

2015年11月22日日曜日

公的事業従事者は、集団移住の経験を日系企業社会から学ぶべきである

#本記事も、少し妄想の気が多めであるが、あくまで可能なシナリオとして、私なりの客観性をもって記述するものである。「世界的な悪意」をシミュレートしていけば、その動機は、(1)自分や家族やコミュニティの安全を図りたい、という基礎的な欲求に根ざしたものから、(2)旨い物をたらふく食べたい、(3)(オスなら)綺麗な女性を抱きたい、(4)良い環境、景色の場所に快適な住居を構えたい、(5)苦役は他人に任せ、楽しい(仕)事をしたい、といった贅沢なものにまで及ぶであろう。こうした普遍的な(?)欲求に即して内容を詰めていけば、ある程度、個人が何を動機とするのか、その動機がいかに国益に進化・転化しうるかを個別に予測することは、さほど難しいことではない。問題は、その内容の網羅性であり、その交渉に対応する(日本人の利益を代表する)人材の不足であろう。

 日本集団移住なる計画を構想(夢想)する際、日本人(日本語話者)の今までの経験の蓄積は、無視できないものがある。日本人は、世界各国からすれば人数が多く※1、高齢者世代であっても他人に自身の経験を伝達するのに十分な程度の中等教育を経ている※2上、無類の書き物好きの民族でもある※3。先達の経験を大局的な見地から収集して編纂する方法を日本社会が開発していたならば、何らかの教訓を多数の先達の経験から引き出すことも可能であったであろう。一部の掲示板やSNSでは、1990年代前半にはその機能が発揮されていたと目されるが、その機能は、日本国民の一部に限定されており、そこでの話題や議論は、あくまで同時代的なもの、当時の学問における先端的な興味に限定されていたように思われる※4。1990年代前半までのPC通信時代には、その(肯定的な意味での)オタク(またはギーク)なコミュニティに関与しなかった「日本国民すべての経験」を蓄積できているとはいえないだろう※5。そのころの情報資産は、あくまでアナログ出力(ビデオテープや写真、紙という媒体)に多くを負うていたのである。

※1~※4 仮に、この予想(妄想)をより訴求力のある内容に仕上げる暇があるのであれば、これらを補足していこうかと思う。しかし、あまり時間がなさそうである。
※5 本稿は、当初、いち日本国民としての海外滞在者の経験は、今後に活用できる形で蓄積されていないということを反例として指摘すべく用意したものであった。本記事は、末尾に付した関連サイトをメモするため(#つまりこれから本格的調査するため)の、「はてブ」風の記事のおまけとして構想していた。テルフォードは、英国の第3次ニュータウン計画におけるシュロップシャー州のニュータウンであるが、地元の土木事業に尽力したトーマス・テルフォードを顕彰して名付けられた街である。わが国では、東京湾岸のニュータウンが後藤新平を受けて後藤町と命名されるようなものである。しかし、テルフォードが石工修行だったというのは、改めて知った感がある。確かに、現地でそうであったと学んだ記憶がある。大学2年のときの教養課程のレポートを仕上げようとしていたときにも意識していなかった。改めて知る(意識してとらえる)べきことの多かったことを思い知らされる。

 しかるところ、わが国は福島第一原発事故のおかげで、小松左京『日本沈没』のような目に遭う可能性がきわめて高い。このとき、たとえば、国立国会図書館は、全機能を奈良県の関西館に移動することになるものと予想される。国会図書館の機能を全部関西へと移動する事業は、放射線検査という特殊事情に発する手続きまで含め、関西館の建設を超える規模となると思われる。各地方に大量に存在する民俗資料の扱いもまた、問題として浮上することが予測される。民間企業は勝手に移転してもらう(!)としても、公的組織の移転は、今まで都合よく塩漬けとされていた首都機能移転を一気呵成に行うだけの能力と意志を必要とするのである。国会図書館の事例を出してみた理由の一つは、私の研究手法上、大変重要な研究リソースであるためである。もう一つの理由は、事例として取り上げる価値があるためである。

 今後のハードランディングシナリオにおいては、企業が採算上の理由から関与を躊躇するような公的事業は、放置されるが、その間隙は、日本国に支援を申し出る諸国により「カバー」されることが予測できる。日本語文献のデータセンターの運営は、重要ではあるが、国外移転が容易であり、民間に任せても進む仕事であろう。他方、そのデジタル化の進まない文化・有形資産は、わが国に対して食指を伸ばしている諸国にとって、潜在的な懸賞品である。グレート・ゲーム時代の獲得物(英語だとgameで良いであろう)は、大英博物館やルーブル博物館に多数収蔵されている(されたままである)。パリ同時多発テロ事件後、ルーブル美術館のピラミッド前における重装備の警備部隊を、「先進国」に生きるわれわれ日本人は、さほどの違和感を有することなく眺めているが、ギリシア以西から地中海沿岸諸国の国民は、どのように、この写真を眺めるのだろうか。おそらく、撮影者の金川氏は、このことまで意図して撮影したのであろう(が、私は確認の努力をしていない)。この写真は、非常に興味深い。金川氏がこのルーブルのピラミッドがどのような文脈で陰謀論者に受容されているのかを理解しているか否かにより、読み方がさらに異なりうるという、とても意味深な写真でもある。

<厳戒警備続く> ルーブル美術館では厳戒警備が続いていた=19日午前、金川雄策撮影
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20151120000375_comm.jpg

 話を本流に戻す。

 産業分野における海外との関係構築は、官僚機構よりも民間企業の方が遙かに優れるが、その経験から得られる教訓は、民間企業のノウハウとしてのみ蓄積されているようである。1985年のプラザ合意後、急激な円高が進んだことに伴い、日本の製造業の海外進出の波が生じた。この時期の海外進出における主要な利害関係者は、研究者にあるまじき偏見から断定すると、相手国企業~相手国の行政機関~日本企業の三者のみに着目すれば十分である。政界の一部も関与していたことは、体験的に知っているものの、その検証は、研究者によっては十分に行われていないようである。日本の経済官僚の組織としての劣化は、この時期には十分に進んでおり、自身の利権に直接関連しないことに対しては、何事にも受身であった。(でなければ、組織として、むざむざバブルを弾けるに任せるということはなかったはずである。個人に対する論評でないことには、くれぐれも注意されたい。日本における企業・組織犯罪に対する私の研究上の興味は、なぜ、個人(=システムとしての入力・処理)が優秀であっても組織としての成果(=システムとしての出力)があまりにお粗末なものとなるのか、という点にある。

 してみると、一部の受入先国家と日本企業との交流が進行しつつあることは、ひとつの良い兆候ではある。しかし、本件のような国民性と国民益を保持しつつ海外進出(と融合あるいは同化)に成功するという高潔な目標を立てた場合、そこに関与する企業の中には、適格性を欠くものが含まれるようにも見受けられる。この点、私としては、個人的に存じ上げる方が在籍されていた時期の動きを注視してきた結果から、一部の公的団体の活躍にも期待したい。わが国は、公益から私益を掠取する者たちの活躍?によって、第二次世界大戦後の混乱期にも、現在のような惨状にも陥ったのであるから、現在進行中の日本脱出プロジェクトにおいても、同様の轍が踏まれないとは限らないのである。


山田 晴通, (2015). 英国テルフォード・ニュータウン地域における「第二のボーンヴィル」,ライトムア・ヴィレッジ(Lightmoor Village)の建設, 東京経済大学人文自然科学論集136, 17-44.
http://id.ndl.go.jp/bib/026401972

Home - Bournville Village Trust at Lightmoor Village
http://www.lightmoorvillage.org.uk/#

Lightmoor Village, Telford, Shropshire, TF4 3TX, U.K.
https://www.google.co.jp/maps/@52.6497817,-2.498479,14z

テルフォード補習授業校
http://www.telfordjs.org.uk/

知野 泰明, 大熊 孝, (1992). 英国土木学会初代会長トーマス・テルフォードに関する研究:テルフォードの事績とテルフォード賞を中心に, 『土木史研究』12, 97-110.
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005237623
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/6170/1/5_0005.pdf

ジョン・リックマン[編], 永井厚[訳・著], (1985). 『自伝トーマス・テルフォードの生涯:その叙述的物語』, ニチマ.
付・日立マクセルテルフォード工場創設記.
http://id.ndl.go.jp/bib/000001819067

平成27(2015)年11月22日18時15分追記

パリ同時多発テロ:仏大統領、対テロ戦で憲法改正へ - 毎日新聞
http://sp.mainichi.jp/select/news/20151118k0000m030139000c.html
http://img.mainichi.jp/sp.mainichi.jp/select/images/20151118k0000m030140000p_size5.jpg

 先に引用した朝日新聞の金川氏の写真について追記する。毎日新聞(AP)の画角を見れば、金川氏の視野の広さがさらにはっきりするように思われる。被写体の兵士たちも兵士として必要な仕事の水準を満たしていることが分かる。奥の兵士が金川氏にも目線を配っている。読者にも、読者の仕事がある。私は、読者としての仕事を果たしただろうか。