2017年7月24日月曜日

(メモ)仙台市長選挙の選挙管理委員会こそがGJである

小野寺光一氏によると、本日(2017年7月23日)の仙台市長選挙では、開票に自動開票読取機が利用されなかったという[1]。小野寺氏の指摘が正しければ、小野寺氏の評価の通り、仙台市選挙管理委員会は、間違いなく胸を張れる良い仕事をしたことになる。選挙において、不正に票が計上されるようなことがあってはならない(。民主主義の理念からいえば、買収の方が罪が軽いことは、以前に述べた)。ただし、このように不正の余地が入りにくい手続が、与野党や情勢に左右されることなく、いつでも執られなければならないことは、言うまでもない。今回は、不正選挙に加担可能な勢力が動かなくとも、選挙が正当に管理されていれば、このような情勢になることを示す好例である。風向きは、間違いなく与党に猛烈な逆風となっているが、しかしながら、都市部においてさえも、開票結果はこの程度の差にしかならないのである。

朝日新聞の出口調査では、当確の出た郡和子氏と次点の自公「支持」候補の菅原裕典氏との差は、大差が付いたとされる。しかし、NHKの出口調査では、僅かとなっている。NHKによる23:23更新の開票結果は、大きな差が付いてはいない(下表;更新されるので、リンクは張らない)。出口調査の結果に大きな差が生じている状態は、自公系候補支持者が朝日新聞の出口調査に対して回答を拒否する度合いが、かなり強いことを窺わせる。

手作業ということであるから、理想的な開票モデルにより表現できることになる。「良くかき混ぜられた箱の中から順番に票を取っていく」形で(つまり、各票が等確率で順に)抽出されるというモデルである。まず間違いなく、得票率は安定的に推移するであろう。元・民進党の林宙紀氏の票が郡氏に全て加算されたとしても、ダブルスコアにはならない結果となろう。


表:NHKによる選挙速報(2017年7月23日 23:23現在)
(http://www.nhk.or.jp/sendai2/senkyo/)

候補者開票済みの得票数
郡 和子125,500
菅原 裕典119,000
林 宙紀49,500
大久保 三代7,500

[1] 国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」 [まぐまぐ!]
(2017年07月23日)
http://archives.mag2.com/0000154606/20170723170000000.html

今回、仙台では、バーコード票とバーコードリーダーは一切使われない。集計は手作業である。しかも投票用紙は投票が終わったら、開票所まで、現金輸送車を使って厳重な警戒態勢のもと運ぶ。期日前の投票所も24時間の警備をつけていた。以前白票によって不正が行われたため、残りの票も毎日手作業で数えてきちんと枚数があっているかどうかをチェックしている。これは選管としては格段の進歩である。
#改行は削除した。




2017年7月24日13時追記

今朝の『読売新聞』朝刊1面記事[2]は、国政へのダメージコントロールを図るかのようである。「郡和子氏(60)(社民党支持)」「菅原裕典氏(57)(日本のこころ支持)」「民進、共産、社民各党の県組織が共闘する郡氏と、自民、公明両党の県組織が支持する菅原氏」という表現を用いている。言うまでもないことであろうが、これらは、先の都議選を含めて、地方の話が国政には及ばないようにする意図を有するものと認められる。意図そのものは理解できるものの、この表現は、ほとんど嘘吐きとも呼べるものであり、CNNと同様、「発行部数が世界第一位」の大新聞としての価値を大きく下げるものである。

とは言っても、この記事の表現が面白過ぎるので、この記事の表現に倣い、本文中の表記を変更することとした。この表現を本ブログで採用することを決定したのは私であるが、このような面白表現を後世に残すこととしたのは、読売新聞のデスクである。

なお、開票率93%時点の得票数を、この記事は伝えている。NHKの開票速報などと組み合わせると、私がかねがね行おうと思っていた作業の、ミレニアム版の作業(、つまり、2000年以降における真っ当な選挙についての推定)が可能となる。とは言っても、野田佳彦氏の得票数の不自然な伸びを指摘した人に、わが国における不正選挙の確固たる統計上の証拠という先取権が帰属しており、私自身も、すでに2016年の宜野湾市長選挙について、重点的に作業・確認したことではある。「現今の不正選挙の手法は、開票時に(何らかの形で)得票ブーストをかけるというものである」という主張の正当性は、すでに確定的である。このため、本件選挙のデータの利用を通じた、不正選挙に係る指摘は、サボりがちになることをあらかじめ言明しておく。

表:読売新聞20170724朝刊1面より開票率93%の得票数

候補者開票済みの得票数
郡 和子155,263
菅原 裕典140,736
林 宙紀55,263
大久保 三代8,010

[2] 『読売新聞』2017年7月24日朝刊1面14版「仙台市長に野党系・郡氏」

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