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2023年12月11日月曜日

メモ:2020年3月13日のアメリカ合衆国・国家緊急事態宣言の和訳

補足・はじめに

全文を和訳したが、今回、下敷きとしてGoogle翻訳を利用してみた。おそらく他者がどこかクローズドである筈の場所で先行し和訳したものを参照した結果が一部に返されている、と認められはした。が、全文に逐一手を入れてはある。本段落で事情を明かさなければ、看過されてしまった作業過程とも思われる。

機械翻訳が全ての文の構文をほぼ正しく訳出していたことには驚かされた。ただ、機械翻訳は、接続詞のandとorを日本語で正しく配列することが苦手なようであるとも見える。これは、私を含めた日本人による典型的な翻訳上の誤りを反映しているものとも認められる。andとorで括られる塊を正しく配列できるようになれば、大抵の大学の学部卒の日本人や私よりも、機械翻訳の方が、速さは当然のこと、正確さも上回るように訳出できるようになってしまうのではなかろうか。

今回の作業は、人工知能の性能向上に改めて驚かされる体験であり、シンギュラリティの語を改めて実感させられた一幕であった。また、ここで敢えて挑戦的に記しておけば、私の今回の作業もまた、シンギュラリティを加速させてしまう方向に機能している。何故に挑戦的であるかといえば、日本語がおかしいぞ、と言いうることが出来るのは、ここ幾らかの間に限定されるであろうからである。我々に文句を付けようのない名文を人工知能が日本語でも産出し始めれば、また英文は第二言語の話者の能力を超えるようになってはいるが、人類に退避する言語は無くなっていくのではないかとも思えた次第である。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクに係る国家緊急事態宣言の布告

発布:2020年3月13日

2019年12月、SARS-CoV-2(「ウイルス」)として知られる新規(新型)コロナウイルスが中華人民共和国湖北省武漢で初めて検出され、コロナウイルス感染症COVID-19のアウトブレイクを引き起こし、現在、世界的に蔓延している。保健福祉長官(HHS)は、2020年1月31日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応として、公衆衛生サービス法(42 USC 247d)第319条に基づき、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。私は、米国でのウイルスの蔓延を制御するため、新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクが生じた中華人民共和国・イランイスラム共和国・ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国を含む特定地域に過去14日以内に物理的に滞在していた外国人の入国を一時停止することを含め、徹底的な措置を講じた。連邦政府は、州および地方自治体と共同し、外国から避難した個人に対する連邦検疫を導入、公衆衛生サービス法(42 USC 247d‑6d)の第319F‑3条に基づく宣言の発布、個人用保護具の取得を加速し研究室での新しい検査機能の導入を合理化するための政策の発表を含め、ウイルスの蔓延を遅らせ影響を受けた人々を治療するための予防的かつ積極的な措置を講じている。2020年3月11日、世界保健機関は、世界中および米国全土の多くの場所で感染率が上昇し続けているため、新型コロナウイルス感染症の流行はパンデミックとして特徴づけられる可能性があると発表した。

わが国コミュニティ内での新型コロナウイルス感染症が蔓延していることにより、わが国の医療システムは負荷を強いられつつある。2020年3月12日の時点で、47州の1,645人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となるウイルスに感染している。全国の病院や医療施設は、その準備態勢を評価し、収容能力と能力の急増に備えることが義務付けられている。しかし、米国でウイルスを成功裏に封じ込め戦うには、追加の対策が必要である。

今、これゆえ、アメリカ合衆国大統領である私ドナルド・J・トランプは、国家緊急事態法(50 USC 1601以降)の第201条及び第301条、社会保障法(SSA)第1135条及び同改正法(42 USC 1320b-5)に定められた範囲を含むアメリカ合衆国の憲法及び法律により、私に与えられた権限により、米国における新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクが2020年3月1日を開始日とする国家非常事態に相当することをここに認め、宣言する。この宣言に従い、私は次のように指示する。

第1条 緊急事態当局。HHS長官は、SSAの第1135条に基づく権限を行使し、メディケア、メディケイド、及び州の児童健康保険プログラム、及び医療保険の相互運用性と責任に関する法律のプライバシー規則の特定の要件を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて宣言された健康上の緊急事態期間の間、一時的に免除または変更できる。

第2条 認証と通知。この権限を行使する際、HHS長官は、SSAのセクション1135(d)の要求に応じ、証明書を提出し、議会に事前に書面による通知を行うものとする(42 USC 1320b-5(d))。

第3条 一般規定。(a)この宣言のいかなる内容も、以下を損なう、または影響を与えるものと解釈されないものとする。

(i)法律により行政部門、行政機関、またはその長に与えられる権限。または

(ii)予算、行政、または立法の提案に関する管理予算局の局長の職務。

(b)この宣言は、適用法に従い、予算が利用可能であることを条件として実施されるものとする。

(c)この宣言は、米国・その省庁・機関・団体、またはこれらの役員・従業員・代理人、またはその他の人格に対し、いかなる当事者によっても、法律または衡平法により執行可能な、実質的なまたは手続上のいかなる権利または利益を生み出すことを意図したものではなく、またそうするものではない。

これを証するため、主の御年2020年・アメリカ合衆国独立244年の3月13日、私はここに署名する。

ドナルド・J・トランプ

2021年1月31日日曜日

メモ:トランプ政権時の国務省による武漢ウィルス学研究所に係るファクトシート

#専門家にとっては参考になる水準の訳でしかないが、2021年1月15日付の米国務省によるファクトシートを("entry-content"内のみ)自分なりに翻訳してみた。公の組織が公開した文書の日本語訳であるから、わが国の著作権法にも引っ掛からんだろうし、手元に置いておくだけよりも、価値が増すものと考え、公開した。2021年1月31日現在の原典へのリンクは、以下。

https://2017-2021.state.gov/fact-sheet-activity-at-the-wuhan-institute-of-virology//index.html


ファクトシート:武漢ウィルス学研究所における活動について

報道官室

2021年1月15日

一年以上にわたり、中国共産党(CCP)はCOVID-19大規模感染の起源の透明かつ徹底的な調査を系統的に妨げ、その代わりに欺瞞や偽情報にのみ厖大なリソースを投じてきた。200万人近くの人々が死亡している。遺族は真実を知らされて然るべきである。透明性があればこそ、何がこの大規模感染を起こしたか、次の大規模感染をいかに防ぐか、学ぶことができる。

合衆国政府は、どこで・いつ・どのように、SARS-CoV-2として知られるCOVID-19ウィルスが最初に人類に伝染したのか、正確には知らない。我々〔合衆国政府〕は、感染した動物との接触を通じてなのか、中国の武漢にある実験室での事故の結果からなのか、アウトブレイクの始まりを確定できていない。

ウィルスは、感染した動物と人間との接触により自然に発生し、自然界における流行と一致したパターンで拡大したのかも知れない。もしくは、ごく少数の個人が最初期段階に曝露、かつ、無症状性感染が引き続いて生じるという実験室での事故ならば、自然界でのアウトブレイクに類似したものになるのかも知れない。偶然にかつ潜在的な形で意図せぬ曝露が生じるリスクが増すような環境下で、中国内の科学者は、動物由来のコロナウィルスを研究してきている。

CCPの秘密主義と権力統制に対する致命的といえる執念の結果、中国及び世界中の公衆衛生にツケが回ることとなっている。COVID-19の起源は精査に値するが、本ファクトシートでは、以前に情報公開された情報と公開の情報源による報告とをつなぎ合わせ、その起源に係る3点に光を当てる。

1. 武漢ウィルス学研究所(WIV)内での病気

  • 2019年の秋、〔つまり〕アウトブレイクの最初の症例が確定される前、WIV内の幾人かの研究者がCOVID-19や季節性の一般的な病気の両方と合致する症状を伴う病気に罹ったと信ずる理由を、合衆国政府は有している。これは、WIV上級研究者の石正麗(Shi Zhengli)による、WIVのスタッフ及び学生はSARS-CoV-2またはSARS関連のウィルスに感染していないとする、公式の「感染ゼロ」発言の信憑性への疑問を起こさせるものである。
  • 事故による実験室内での感染は、中国や別の国において、過去のウィルス〔性の感染症の〕アウトブレイクを引き起こしているが、この中には2004年の北京におけるSARSのアウトブレイクが含まれており、9名に感染、1名を死亡させている。
  • CCPは独立系ジャーナリスト、調査官、世界の保健当局によるWIV研究者らへの聴き取り作業を妨害し続けており、聴き取り対象者の中には、2019年秋に病気になった者も含まれる。この〔COVID-19〕ウィルスの起源について信用できる調査というものがあるとすれば、その調査には、これら〔WIVにて病気に罹った〕研究者らへのインタビューが含まれており、かつ、未報告となっている彼らの過去の病気についての完全な説明が含まれていて然るべきである。

2. WIVにおける研究

  • WIVの研究者らは、RaTG13というコウモリのコロナウィルスを扱う実験を遅くとも2016年までには開始、この実験は、COVID-19のアウトブレイクの前に中止された兆候が認められておらず、WIVは、2020年1月にこのウィルスがSARS-CoV-2に最も近いサンプルであることを確認している(96.2%の類似性)。WIVは、2003年SARSのアウトブレイク後に国際的なコロナウィルス研究の拠点となり、それ以来、同所では、マウス、コウモリ、センザンコウを含む動物が研究されている。
  • WIVは、キメラウィルスを製造するための「機能獲得」研究を実施した記録を出版している。WIVは、2013年、雲南省でSARS状の病気により数人の鉱夫が死亡した後、洞窟から「RaTG13」ウィルスを採取しているが、同研究所は、COVID-19に最も近い「RaTG13」を含め、ウィルスの研究記録について、一貫してもいないし、透明性を確保してもいない。
  • WHO調査官は、COVID-19アウトブレイク以前のコウモリ及び他の動物のコロナウィルスに係るWIVの業務記録にアクセスできねばならない。徹底的な調査の一部として、調査官らは、RaTG13や他のウィルスを利用したWIVによる研究のオンライン記録を、なぜWIVが改変し後に削除したのか、十全な説明を受けることができなければならない。

3. WIVにおける秘密軍事活動

  • 北京にとり、秘密と非開示は日常的な慣行である。中国は生物兵器条約の下で明らかな義務があるにもかかわらず、確認可能な形で生物兵器を廃棄もせず文書化も進めてこなかったが、これに対し、合衆国は何年にもわたり公に懸念を表明してきた。
  • WIVは文民の施設であると自身を規定してきたが、合衆国は、WIVが研究出版及び秘密計画について中国軍と協力してきたと認定している。WIVは機密研究に従事してきており、遅くとも2017年以後には、中国軍のための実験室内での動物実験が含まれている。
  • 合衆国及びWIVで文民研究に協力または資金援助した他の資金協力者は、我々の関与した研究資金がWIVにおける中国の秘密軍事研究計画に転用されなかったか否かを見極める権利及び義務を有している。

本日の開示〔注:revelationsには啓示の意も〕は、COVID-19の中国内の起源について隠された事実の表面をなぞるものに過ぎない。COVID-19の起源を探るための調査を信用に足るものとするためには、武漢の研究ラボへの完全かつ透明性の確保されたアクセスが必須であり、そのアクセス対象には、施設、サンプル、人員、記録が含まれる。

この世界的流行(パンデミック)に対し世界が戦う中、一年以上の遅れを経て、WHO調査官が調査の途に就いたところであるが、ウィルスの起源は明らかにされていない。合衆国は、信用に足る完全な調査を支援するためにあらゆる努力を継続するが、この努力には、中国当局で本件を所掌する部門に対し、透明性を要求し続けることが含まれる。


本ブログは、当初より、知性で分析可能と見做される公開の材料を分け隔てなく分析することを通じて、アカポスに復帰できるやも知れない望みを繋ぐことを目的としてきたが、そうである以上、本来ならば、本記事においても、上掲ファクトシートを、全力を尽くして分析すべきであるのかも知れない。が、時間が掛かり過ぎる。私自身の生計の維持にも役立たない。しかも、後知恵では確実に認知できるようにはなっているが、「ジュピター計画」に係る煙幕を真面目に分析した結果、当時、身なりの良さそうなオッサンアイコンからのアプローチを受けたりと、嬉しくないことだらけである。直前の一文だけでも、本稿を私のサービス精神の発露だと見抜けた読者は、慧眼である。