2021年2月16日火曜日

メモ:トランプ氏による2021年2月13日の弾劾無罪コメント

February 13, 2021

第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・J・トランプによる声明

まず、正義を掲げ真実を守りつつ疲れを知らずに働いて下さった専任の弁護士やほかの皆さんに、感謝したいと思います。

また、私たちの国の心臓とも言える神聖な法律上の原則と私たちが大事にしてきた憲法に立脚し、これらを誇りを持って擁護した連邦上院・下院議員の方々に、最も深い感謝を捧げます。

私たちが大切にしてきた立憲〔制の〕共和国は、欠けるところのない法の支配、我々の〔消極的な意味での〕自由を奪われないための安全策、我々の権利、我々の〔政治的自由を含む積極的〕自由の上に、築き上げられたものです。

米国の一政党が、法の支配を取るに足らぬと貶め、法執行機関を誹謗し、モブを応援し、暴徒を擁護し、司法を政治上の復讐の道具に変え、彼らが認めない見解や人々を告訴・脅迫・ブラックリスト化し抑圧する道具へと司法を歪曲したことは、この時代において悲しむべきことと言えるでしょう。私は、今までもそうであろうとしてきましたし、今後もそうであろうとしていますが、絶えることなき法の支配のチャンピオン、法執行機関のヒーロー達のチャンピオン、また、悪意とヘイト抜きにアメリカ人が平和かつ名誉ある形で今日の問題を議論し合うための権利のチャンピオンとして、立ち続けます。

この弾劾もまた、〔大統領在任時の私への迫害と同様、〕私たちの歴史における最大級の魔女狩りの一段階に過ぎません。今まで、このような仕打ちに遭った大統領はいませんでしたし、この仕打ちは今でも続いていますが、それは、たった数ヶ月前にほぼ7500万人の人々、これは現職大統領にとり最高得票となりますが、これら〔7500万人〕の人々が私たちに投票したことを、私たちの相手が忘れることができないからなのです。

私はまた、上品かつ勤勉で法を遵守し(law-abiding)神と国を愛する何百万人もの人々に感謝をお届けしたいと願いますが、これらの方々は、現在のように非常に困難で苦難を強いられる時代において、〔上品・勤勉などの〕重要な原則を勇敢にも体現してくれています。

私たちの歴史的・愛国的で美しいMAGA(米国を再び偉大にしよう)運動は、始まったばかりです。私は、これから先の数ヶ月間を掛けて、あなた方と分かち合うべきことを多く抱えており、全ての米国民のためにアメリカの素晴らしさを実現すべく、信じられぬような旅を共に続けることを楽しみにしています。この旅は、今までになかったことのないものとなります!

私たちには非常に多くの仕事が待ち受けていますが、程なく我々は、明るく輝き果てのないアメリカの未来に到達することになります。

私たちが共に進めば、達成できないことなどありません。

私たちは、一つの国民、一つの家族、神の下に一つの栄光ある国としてあり続けますが、この壮麗な遺産を私たちの子供たちや次世代に来るべきアメリカ人たちに無事に引継ぐことは、私たちの義務で〔もあるので〕す。

神のご加護があらんことを、また神がアメリカ合衆国を永久に祝福せんことを。

DONALD J. TRUMP


和訳は、すでに複数のサイトやツイートに見受けることができるが、自分の能力で可能な限り、原文に忠実に訳す必要性を認めた※1ために、引用部分に私訳を掲載することとした。原典・初出は、Gabコメント[1]である。既存の和訳の内、最も正確であると思われるものを挙げる[2]が、このブログ主による和訳では、文を一対一対応させていない。


これだけでは、訳出した文書に係る著作権どうこう、と指弾されかねぬので、今回も無駄に文章を増やすことに努力を払うこととしよう。


まず、今回のトランプ氏の声明についても、民主主義に係る教化的で循環的な内容を認めることができる。具体的には、第二段落(My deepest thanks as well to...)・第三段落(Our cherished Constitutional Republic was...)における、循環的な表現を挙げることができよう。第三段落の一文は、内容そのものが循環的である。第二段落も、一文で表されている点に注意すると、そう読めなくもないことに気付けるものと思う。トランプ氏に味方した議員達がいなければ、国と愛国者の双方が失われることになり得たとの含みがある、と言えよう。1776年委員会に係る経緯もまた循環的であり、メタに見れば、国民に対し、民主主義的な活動を絶えず実施していく必要性を訴えるものとなっている。要は、トランプ氏とその知恵袋達は、同時代的な出来事を通じて、民主主義を絶えず錬磨することの必要性を、機会を捉えて訴えているのである。

また、本稿にも、キューの計画の支持者へのエールが含まれている。敵方やマスゴミにとっては、犬笛と呼ばれてきたものである。ただし、その内容は、訳出時に明示したように、あくまで「遵法的(law-abiding)」であり、平和を達成する上で必要となるであろう国民の力を結集(Together there is...)するといったものである。トランプ氏やキュー達の真の敵には、外国勢力も含まれるのではあろうけれども、何よりもまず、不法な暴力※2であると認めることができる。なお、「不法な暴力」の中身は、本来、法により定められている筈ではある※3

さらに、本声明で注目すべきは、今後のスケジュール感を述べてもいる点である。私は、"In the months ahead"を「これから先の数ヶ月間」と訳したが、これが年に及ぶ長さになるのか等、全く予想が付いていない。ただ、このスケジュール感は、どうしても指摘しておく必要があると考える。というのも、トランプ氏や善玉側が形式上の権力を有していない状態は、極めて国際情勢に対しても庶民の生活にとっても、不確定性が高いものとも考えるためである。庶民は、この数ヶ月間、転職や転居まで見据えて、自身が考えるところの自己防衛策を講じる必要があろう。このような想定は、仮に、不穏なものに聞こえるとしても、昨年、たった数ヶ月の間に、多くの庶民が訳の分からぬ内に大きな生活様式の転換を迫られることになったことを考慮すれば、決して大げさなものではなかろう。ただし、今のような明らかにおかしな状態は、数十年にはわたらないと、楽観的に捉えることもできる。人類は、あっという間に滅亡に瀕するような愚行を重ねてきてはいるが、そこまでにはならない、とも言えるのではあるまいか。数ヶ月間というスケジュール感は、そのような手掛かりにはなるのである。

以上、注記等も含めれば、訳文と同程度の分量にはなったはずであるので、これにておしまい。


※1今回の翻訳に当たってのメタな動機を一つだけ追記すると、それは、段落書きの作法を遵守しつつ翻訳することが可能な文章であるかを確認したかった、というものである。英日翻訳の場合、原文を分割し複数の和文で表現した方が係り受けが明確になり、読者の利便にも適う場合が多いと考える。この理由もあり、先に挙げた訳文を、この点について批判するつもりは毛頭ない。が、段落書きされた文章を翻訳する場合、首文を分割してしまうと、大変におかしな主張が成立してしまいかねないことにもなる。

※2何を暴力と呼べるのかについては、本ブログでも非力ながら多少は検討しているために、ここでは繰り返さない。

※3が、マスゴミの悪しき影響力が深く浸透してしまっているために、キューとキュープラスの計画においては、このマスゴミの影響力を削ぎ、いずれはそのナラティブを無力化=中立化することが優先されているものとも認められる。


[1]https://gab.com/realdonaldtrump/posts/105726038756743489

[2] 茶番の弾劾での無罪評決後に出されたトランプ前大統領の声明(全文)/Full Statement issued by Trump after farce impeachment acquitted - 頑狷曲捻者TNの日々雑記、沈思黙考
(2021/02/16 09:55)
https://blog.goo.ne.jp/deep_meditation/e/a155fcf111cc961f2abb496e635135d4

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